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誰も教えてくれなかった『親指シフト』の問題点

昨日の記事に、私の執筆環境は
pomeraを使った、親指シフトであると書いたところ、参照した以下サイトの管理人の方からブコメをいただきました。
moneyreport.hatenablog.com
「(親指シフトだと)やっぱり、入力早いんですかね?」と。

正直なご回答をしますと、まだ、速くないといったところです。

親指シフトとは何か


知っている人は知っている話ですが、親指シフトとはこういうものです。

wikipedia
親指シフト - Wikipedia

  1. 日本語入力の方法で、「かな入力」「ローマ字入力」の代替となるもの
  2. 日本語を「より簡単に」打てるように、キーボードの下三段(ホームポジションとその上下)で打てるように設計されている
  3. 特に、使用頻度の高いキーは、ホームポジションの段で打てるように配置されている
  4. スペースバーや「無変換」キーに当たる辺りに「親指シフトキー」が準備される。これは、「左手の親指で打つためのシフトキー」と「右手親指で打つためのシフトキー」である
  5. 濁音、半濁音以外は、「キーを単独で打つと入力でできる仮名」「親指シフトキーと同時に、片手でキーを打つと入力できる仮名」の二種類
  6. 濁音は「清音を打つときのキーに、逆手の親指シフトキーを同時に打つと、濁音に出来る」(半濁音は省略)
  7. 多くの仮名を「子音+母音(2打鍵)」で打たなければいけないローマ字入力と違って、全ての仮名を「1アクション(1打鍵)」で打つことが出来る
  8. だから、ローマ字入力より効率的で、(キーボードを4段全部使う)一般のかな入力より覚えやすいし楽だよね

という考え方で設計された入力方法です。
私、それを練習中なんですよ。

現状の比較


練習を始めたのが6月ごろで、そろそろ「普通の人のタイピングレベル」には追いついてきたので、仕事場にも導入したところです。
600文字のブログ記事を書くのに15分程度かかるくらいですから、平均して40字/分くらいですね。
当然、少し考えながら書きますから、単純なタイプスピードではありませんが。
ローマ字入力は「普通の人の中ではまぁまぁ速いレベル」だと思っています。
内容を決めている文章を打っていたときで、130文字/分くらいでした。内容を考えながら打つか、ひたすらに打てるかというハンデもある比較なので、実際の入力スピードで言ったら、親指シフトローマ字入力の半分くらいのスピードなのだろうと推測しています。
そのうち、定型文を入力するような「ハンデのない」計測方法で確認したいですね。
今時点で、ローマ字入力は「考えないでも、指の赴くままに打てる」、親指シフト入力は、「いちいち、頭で考えているところがある」「ミスタイプもまだまだ多い」といったところです。

将来への期待感


なぜ、打鍵数の大きいローマ字入力の方が速いかと言えば、こちらは体に動きが染み着いているからです。
中学生時代からタイピングを始めて、こちらは15年間使ってますからね。指と指の連携、一般的な日本語を打ち込むための流れは、ある程度身に付いいますし。
考え考え打つ親指シフトが四分音符だとしたら、ローマ字入力は八分音符、十六分音符(2倍~4倍)くらいのペースで打ってる気がします。
理屈で言えば、「ローマ字入力の半分の打鍵ペースを確保すれば、同等レベルの仮名入力ができる」のが、親指シフトです。
このまま練習を続け、流れるような打鍵が実現できれば、「ローマ字より速い」は充分達成可能かな? と推測しています。
特に、親指シフトキーの出番がほとんどないフレーズを打つときは、ちょっと快感がありますね。
1キーで1文字、すたたたた、と書き進んでいきますから。
(例:「しています」は「ま」のみ要シフト。「打つときは」はシフト不要。「要シフト」は「よ」だけ要シフト)

将来への不安


一方で、不安もあります。
「最終的に、入力スピードは伸び悩むのではないか」と考える根拠も、複数あるからです。

1.潜在的なミスタイプ
2.入力待ちのタイムラグ
3.アルファベット事後入力の不可
4.入力不可文字の存在

それぞれについて解説していきます。

1.潜在的なミスタイプ


親指シフトキーは前述のとおり、「キーを押すとき、『同時に』シフトキーを押す」動作が求められます。
これは、二本の指(往々にして、左右の手にまたがる)を同時に、正確なタイミングで操作するということです。
考えた内容を入力するために
「正しいキーを押す」という操作だけでなく
「正しいキーを、『正しいタイミングで』押す」という操作が求められるのです。
当然、ミスタイプの可能性は高まります。
これを、無視できる水準の頻度に押さえられるかが、親指シフトを実用レベルに持ち込むために大事なポイントになるでしょう。

2.入力待ちのタイムラグ


これも、「同時押し」に関わる部分です。
親指シフトは、シフトキーとかなキーの「同時押し」を要求しますが、一方でわずかなタイムラグも認めています。
タイムラグの許容時間がなければ「同時押し」の難易度は高まり、一流のゲーマーしか親指シフトを使えないことになりかねません。
ただ、そのタイムラグに泣かされることも、しばしばです。
「打ちたい仮名」→「変換キー(スペース=右シフトキー)」を流れるように入力すると「打ちたい仮名……の最終文字が右シフトキーと合わさった奴」になることがあるのです。
ぶっちゃけて言いましょう。
メールを書き終わって、「以上」って締めようとしたら、「いじょう゛」になるんです。「いじょう゛」。
(ヴのひらがなは文字化けするので、分けました)
悲しいでしょう?

1と2の問題は、特に職場のPCで顕著なようです。
pomeraだと、その問題はあまり出てませんね。
職場のPCでは、親指シフトエミュレータであるフリーソフト「やまぶきR」を導入させてもらっています。
ソフトの特性かもしれませんが、あとは環境のせいかもしれません。
シンクライアントを使ってリモートデスクトップ接続した環境で使っているので、入力のタイムラグが発生しやすいのかも。
わからない方は、「キーボードの入力内容が機械に届くまで時間がかかる、届くまでのずれが大きい環境」だと思ってください。つまり、「やまぶきR」さんのせいじゃないのかも。

3.アルファベット事後入力の不可


今度は、pomeraで目立つ問題です。
ローマ字入力をしていると、仮名入力モードのままで入力してしまっても、「F10」キーで半角英字に変換できます。
でも、親指シフト環境でそれをやっても、うまく行かないんですよね。

例:shift key(入力してから、F10を押してみる)
ローマ字入力:しft けy → shift key
親指(pomera):しはくけさ きたら → シハクケサ キタラ
親指(PC)  :しはくけさ きたら → shihakukesa kitara
つづり、関係ねぇ……。

ですが、PCだと、ちょっとした逃げ場があります。
シフトキー(親指シフトキーではなく、キーボード左右の、普通にあるシフトキー)を押しながら入力すると、英字入力ができるんです。
pomeraは、その選択肢がないんですよねぇ……。
英字を打ちたければ、確実に「Caps Lock 英数」キーを押して、事前にモードを変更しておいてやらないといけません。
シフトキーだと小指で押すことにもなれているのですが、「Caps Lock 英数」はまだ慣れていません。慣れるのかなぁ。

4.入力不可文字の存在


もう一つ、pomera親指シフト入力で困っていることを一点。
親指シフトの時、各キーに割り当てられている仮名や機能が独特です。
ローマ字入力であれば「:(コロン)」の出力されるキーを打つと、Back Space相当の動作になります。
……「:」、ど こで打てばいいのだ……?
「;(セミコロン)」は、英数入力モードにすれば入力可能です。
でも「:」は、英数入力モードにしてもBack Spaceなんですよねぇ。
いったんローマ字入力モードにしてから単語登録して、実際打つときも別の文字(文字列)から変換してやる必要があるので、じれったいです。
一方、「やまぶきR」では、キーに割り当てられた文字を自分で定義することができるので、そういう問題はありません。

どうでしょう? 親指シフトに潜在する、入力を遅くさせうる要因について書きました。特に3.4.については、下調べをしている時に教えてくれるサイトがなかった(見つからなかった)んですよねぇ。
参考にしてもらえる親指シフト志望者がいれば、幸いです。

正直、これを書いている間にも少しずつ上達を感じて気持ちよかったりします。
問題がある可能性はありますが、楽しいですよ? 親指シフト
(今井士郎)

親指シフトが利用できる、ただ一つのpomeraがこちら。

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