衝撃的な安売りセール『貞本エヴァ全15巻セット700円』
ヒットしたアニメが、何かというと比較されるビッグタイトルがあります。『涼宮ハルヒの憂鬱』とか、『魔法少女まどか☆マギカ』とか。
「この作品は『アレ』の再来か?」
「『アレ』みたいにヒットするのか?」
言わずとしれた『アレ』です。
『新世紀エヴァンゲリオン』です。
新世紀エヴァンゲリオン コミック 全14巻完結セット (カドカワコミックス・エース)
- 作者: 貞本義行
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/11/26
- メディア: コミック
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そんなアレが、アレですよ。
原作(ではない)コミックスのKindle版(電子書籍)が、全巻セット700円(92%オフ)なんですよ!! 奥さん! いや、オタクさん!
この投げ売り、不人気ゆえということはまずあり得ません。
だって天下のエヴァンゲリオンですから。
問題があるとしたら、人気作すぎて、ほしい人はとっくに買ってそうというところくらいですか。
私はたった今買いました。ふふん。(自慢げ)
『次の値下げはどいつだ!?』疑心暗鬼の定価購入
つい先日は、超人気ラノベシリーズ『スレイヤーズ』の投げ売りが話題になってましたね。私は『スレイヤーズ』は買わずに、『機動警察パトレイバー』小説版全5巻セット200円を購入しました。
今思うと、『スレイヤーズ』は買っておくべきだったなと、ちょっと後悔……。
アニメをちょっと見かけたことがあるだけ、小説は全くの未見なんですよ。
しかし、90%を越える[del]気の狂った[/del]非常にお得な値引きを見てしまうと、恐怖心が湧きます。
もしも、自分の買った本が、購入直後(や未読のうち)に投げ売りされてしまったら……。
もちろん、直接損をするわけではありません。
しかし、相当な敗北感に包まれることは覚悟しておく必要があるでしょう。
私は半年前から「購入する本は、よっぽどのことがない限り電子書籍」と決めています。
それを決意してから購入した紙の書籍は、ほんの数冊だと思います。
対して電子書籍は、月10冊前後は買ってますかね。
ヘビーユーザーではないまでもノーマルなユーザーとして、「購入直後の投げ売り」の恐怖感とはつきあっていきたいと思います。
電子書籍のメリット
私とて、人並みには本を読んできた人間。紙の本の、媒体としての素晴らしさは、よく知っています。
というか、電子書籍で購入していた参考書を紙書籍で買い直したら、読みやすさ(参照しやすさ)に感動したりもしました。
人間が書籍と1対1で向き合えるなら、紙の本がいいに決まっているのです。
しかし、現実はそうじゃないから。
ここからは、電子書籍の何がいいのか、知っている人にはおさらいを、知らない人には参考になる情報を書いていこうと思います。
捨てなくていい
いろいろと電子書籍のメリットはありますが、ほとんどのメリットは「物理的な場所をとらない」ことにつきます。その結果としてのメリットの中で、これを最初に挙げることにします。
本棚は、有限である
住宅事情は様々です。しかし、どんな読書家でも、無限の蔵書スペースは持っていません。
購入した本は、以下のいずれかの処遇を受けます。
- たまたま空いていた蔵書スペースに収まる
- 従来の蔵書を押しのけて、蔵書スペースに収まる
- 本を置くべきでないスペースを浸食する
そして、部屋は散らかっていく……。
服と本が、片づけの大敵なんですよ! 私の場合!
電子書籍は、体積を持たない
これは誇張ではありません。「電子書籍を購入しても、端末の中のデータが増えるだけ」です。
クラウドサービスとスマートフォンの併用で事足りている限り、電子書籍を購入しても、砂粒一つ分のスペースも要求されません。
つまり! 本棚が! あふれない!
あふれた蔵書をBOOK OF○に売却すべく、本棚の厳選作業をするのは、つらいものです。精神状態次第では、リストラした本のおかげで1000円ちょっとの現金を得たことに嬉しい気持ちが沸き起こったりもしますが、冷静に考えれば、書籍の購入とは大きな差額がでているわけです。
散らかすか、手放すか。
この二択を強要されないのは、精神衛生上ありがたすぎます。
これが、紙書籍購入をストップした最大の理由です。
全部持ち歩ける
私、荷物も大きい方です。「なに、そんなに持ち歩いてるの?」と、たまに言われます。
手帳とpomeraを持ち歩いていれば、すでに多少の量にはなります。
そこに本を足してしまうと、大きい。重い。
鞄の中でくしゃくしゃにしてしまう恐怖もある。
続き物があれば、携帯している分しか読めない。
あ、続きの巻はもう片方の鞄だ、とか。
あと地味にきついのが、せっかく重い本を持ち歩いたのに、開きすらしなかった時です。
わざわざ携帯することを決めた間抜けさ加減か、本を開かなかった怠惰さか、とにかく自分がちょっぴり嫌いになること請け合いです。
でもKindleなら、1端末で全部入り!
セレクションに迷うことも、読めなかった罪悪感もありません。
スマホでいける!
でも、『Kindle Fire』みたいな専用端末を買って、携帯しないといけないんでしょう?……そう思っていた時期が、私にもありました。
Kindleは、無料のスマホアプリで読めるんです。
専用端末のメリットって、なんなんでしょうね?
大きさ? 軽さ? 読みやすい電子ペーパー?
Twitterにネットにラジオ、暇つぶしなら何でもこなしてしまう今時のスマホ。
空き時間はついついスマホを触ってしまうものです。
だったら、書籍という上質な情報を、スマホでも読めるようにしてしまいましょうよ。
Kindleアプリがあれば、どんな環境でもあなた専用の図書館に早変わり!……なんてことは申しません。
ただ、Kindleアプリがあれば、どこでも、本が読めます。
スマホしかなくても、本が読めます。
投げ売りに遭遇!
最近、新たに加わった(私が認識した)メリットです。もはや説明は不要でしょう。
自分が欲しい本のセール情報を見逃さないように。
一方で、セールに踊らされて不要な本を買わないようにしないといけませんね。
セールでなくても、紙の本よりちょっぴり安いケースも多いですよ。
唯一のデメリット
そして、全力で誉め称えてきたKindleですが、一つだけ無視できないデメリットがあります。自分以外に読ませられないことです。
自分が購入した電子書籍を他人に読ませようと思ったら、自分のアカウント情報をその人に渡す(規約的にもいろいろまずそう。そして自分の蔵書が丸見えに……)か、スマホなどの端末をその人に渡す(気が気じゃないです! 一瞬も目が離せません!)かしないといけません。
面白い本だから布教したいとか、俺はこんなに面白い本を読んでるんだぜと自慢したいとか、今日返せば「返してもらう」日でもう一回デートできるぜとか、いろいろな目的での「貸し借り」があるでしょうが、それらは一切できません。
私自身、マンガやライトノベルは友人に貸してもらって親しんできたクチなので、今後の読者がどう育っていくのか、一抹の危惧はあります。
中高生が、読みたい本なんて全部買えないって……。
……どうなるんでしょうね?
一週間、自分が読めなくなる代わりに、他人の端末で読めるようにするみたいな「貸し借りシステム」が実装されると嬉しいのですが、今の世の中では友人関係以外でも簡単に「貸し借り」ができてしまって、商売が破壊されそうですね。そんな機能を実装したら。
まとめ
- Kindleの投げ売りにうまく遭遇するとホクホク
- 本が場所をとらない電子書籍は、スマホでも読めて超便利
- 貸し借りだけ実装してくれると嬉しいです
- あとは、書籍のカバー率だけがんばってください。読みたい本のKindle版がないとがっかりします
(今井四郎)
Kindle Paperwhite (ニューモデル) Wi-Fi
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- 発売日: 2015/06/30
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