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交戦規定はただ二つ「カッコ良く」「楽しく」中世ファイトの体験イベント

神奈川県川崎市に、中世ヨーロッパが登場

今日は、川崎市産業振興会館の中世ヨーロッパ関連総合展示会に来ています。
一般的な日本人では、多少歴史やファンタジーに親しんでいても、いわゆる中世ヨーロッパの、臭いや体温が感じられるような時代考証は知らないものです。
どんなもんやねん、ということで、来てみました。

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装甲剣士同士の戦いとか

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羽ペン初体験とか

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西洋剣術のワークショップとか

楽しませてもらっています。

羽ペン体験

羊皮紙工房さんのブースでは、羽ペン&羊皮紙を初めて使わせてもらいました。
日常生活に万年筆を使うようになってから、羽ペンの使い勝手には俄然興味がでていたんですよね。
実際に使わせてもらった感想は
意外と使い勝手がいい! なんてことは、まるでない!
うん、太さ数ミリの管をインクに浸して、ちょっと先っぽに残っているインクで書いているような書き味そのままでした。
万年筆とか鉛筆とか、筆記用具って進化してきたんですねぇ。*1
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羊皮紙って、意外と紙っぽいですね。
インクは羊皮紙に載って科学変化するので、水でも滲まないそうです。

重装歩兵のファイト

こちらは、西欧中世史実践研究会アヴァロンさんのパフォーマンスです。
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プレートメイルに身を包んだ騎士がぼかすか殴り合うのは、すごく派手です。
有効打突を胴体に加えれば勝ち、というルールのようです。
三本先取で、盾を装備していない方の方が勝利していました。
盾の方、素顔の髭顔が貫禄があって素敵だったのですが、顔出し許可を取れなかったので自粛します。
(写真も撮り損ねました)

この後、レイピア戦の基本講釈なんかもありました。
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西洋剣術ワークショップ

今日来ている、最大の目的です。Twitterでこちらの情報を得たために、この展示会への参加を急遽決めたのです。

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ブースの講師は、新美智士さん。

『描ける! 剣と魔法の格闘ポーズスタイル図鑑』の著者の方。
即売本もありますでよ。

ロングソード・レイピア・ナイフでの戦闘方法や考え方を、20分だけ教えてもらいました。
かっけぇ!
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印象的だった内容は、以下のような感じ。

  • 実は、西洋の『伝統的なロングソード剣術』というのは存在しない。文献をもとに現代の研究者が復興したもの(レイピア術はそうでもなく、明確に伝わっている)
  • ロングソードの場合、基本の構えは「両足を肩幅の倍開き、左足を肩幅分後ろに引く、胴体は相手に正対させて、傾けない」
  • 防具前提の技術であれば、防御は鎧に任せます。だから、優秀なファイターは防具に金をかけ、充実させます。
  • そういうときは、手も防具に包んでいるはず。だから、防御の一端として、相手の剣をつかんだりもします。

新美さんの動きはかっこよかったのですが、私が説明しても仕方ないので、興味のある方はこちらの本を読んでください。
書籍内の男性モデルは、新美さん本人です。
電子版もあるので、購入しました。

さーて、会が終わる前に、もうワンレッスン受けさせてもらえるかな?
(今井士郎)

*1:500年前と比較するのもずるいですが