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ポータブックも発表されたし、今更pomera(ポメラ)を比較する

ポータブック発表の衝撃

昨年末、ショッキングに感じる人には、非常にショッキングなニュースが、日本を駆けめぐりました。
キングジムが、ついにパソコン業界に殴り込み!

このニュースを見た人間には2種類しかいませんでした。
キングジムが遂にやりやがった!と思う人間とキングジムってなんやねんと思う人間です。
私は前者でした。
前者の人間にも、ニュースに大して肯定的な人間から否定的な人間まで、たくさんいたことでしょう。
私は中立とでも言うべき態度です。
「ダメなんじゃないかな。でも、売れたらおもしろいな」と。

……あ、ちなみに、見出しにしている「ポータブック」というのが、キングジム(会社名です)が発表したパソコンの商品名です。

キングジムとは

キングジムというのは、こちらの会社です。

キングファイルとか、
キングジム キングファイル A4 タテ 500枚収納 両開き 2475GXA 青
テプラとか、
キングジム ラベルライター テプラPRO SR250 ダークグレー
もうちょっとマイナーなところだとブギーボードとか
キングジム 電子メモパッド ブギーボード  BB-2 ブラック

会社名を知らなくても、商品は知っているという人が、結構多い会社です。
文具や電子文具を販売しています。

超人気商品 ポメラ(pomera)

そんなキングジムの名前を、知らなかったたくさんの人に知らしめた商品の一つが、ポメラ(pomera)なのです。
私は、ポメラと同時にキングジムの名前を知りました。

初の商品は、2008年11月発売
DM10という機種でした。

キングジム デジタルメモ ポメラ DM10  プレミアムブラック

キングジム デジタルメモ ポメラ DM10 プレミアムブラック

ポメラとはどんな機械かというと、
携帯性特化のワープロ専用機です。

ポメラは、「ケット モ イター」の略。
小型のノートパソコン「ミニノート」が市場を形成し、初代iPhoneが2007年に発売されていた頃。
CM曰く
「メールに、インターネット、ゲームに、音楽、ビデオ編集、これ全て、できません
携帯性特化のワープロ専用機が発売されたのです。

「ちょっと出先で文章を書く」という用途のためにミニノートを購入していた私は、この商品の発売を知って、地団駄を踏んだのです。
「これを知ってたら、わざわざ外出用パソコンなんて買わなかったのに!」と。
そして、すぐポメラの虜になりました。

もともと私にとって、文字を書くとかキーボードを叩くというのは、娯楽の一種でした。
ポメラという商品は、私にとってどストライクの商品であり、世にいるたくさんの「出先で快適に文章を書きたい」「インターネットに気を散らされたくない」という物書きのニーズにもぴったりマッチした、大人気商品となったのです。

ポメラ利用の歴史

今使っているポメラは、通算3台目です。
DM10(初代機種)
キングジム デジタルメモ ポメラ DM10  プレミアムブラック

DM20(二代目機種)
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DM100(この頃になると、ちょっとバリエーションが増えてきて、単純に「○代目」と言いづらくなってきます)
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と乗り換えてきました。
DM100を購入したのは、昨年(2015年)の半ばです。
このブログは、ほぼ全文がDM100で書かれています。

DM10→DM20 と乗り換えたのは、ファイルあたりの最大文字数が大きく増えたことがきっかけでした。
DM10は8,000文字までのファイルしか扱えなかったのに対して、DM20は28,000文字までのファイルが扱えるようになったのです。
これなら、100分の脚本上下2ファイルで収まるようになります。
(1分≒330文字。100分≒33,000文字)
社会人劇団で脚本執筆に挑戦するには、文字数増は重要だったのです。
……なお、ポメラで執筆した脚本で、上演にこぎ着けた作品は、まだありません……。

DM20→DM100と乗り換えたのは、DM20の折りたたみ機構が壊れてしまったためです。
新型(DM25かDM100)に乗り換えたい思いもありましたので、思い切って乗り換えてしまいました。

現在のラインナップ

廉価版のポメラという商品も世の中にはあるのですが、ある程度ひねくれた人以外が新品のポメラを購入する場合、選択肢は以下の2機種です。

DM25

DM100
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キングジム デジタルメモ ポメラ  DM100 ブラック

キングジム デジタルメモ ポメラ DM100 ブラック

一長一短がありますので、機種選定の基準をご紹介します。

正当派、折りたたみポメラの最新型 DM25

初代からのポメラの特徴は、なんといってもキーボードの折りたたみ機構です。
比較対照としてあげているDM100には、折りたたみ機構がありません
そういう意味では、ポメラとして邪道とも言えます。

折りたたみ機構を持つポメラの正当後継者は、この子しかいないのです。

折りたたみ機構のなにがいいのかって?
こんなところがいいんです。

  • 収納時面積が最小化される

(ただし厚みはちょっと出る)

  • DM100に比べて、キーストローク(キーボードを押し込む深さ)が深く、しっかりしたタイピングができる

-見てて、使ってて楽しい

最後のは重要ですよ?
折り畳み式のポメラを、初めて知らない人の前で広げると、確実に
「おお!? なにそれ!?」と驚いてくれます。
キーボードをジャキリと広げる楽しさ、というのが、確実にあるのです。

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これが
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こうなる。
(※写真はDM20のものです)

その他、DM100と比べたDM25のいいところは、以下のようなものです。

  • 重心がキーボード側にあるので、膝上利用時の安定性が良い
  • わずかに軽い(DM25:360g+単四電地2本、DM100:399g+単三電池2本)

アイデンティティを捨てた!? ポメラの変わり種にして完成形 DM100

キーボード折りたたみ機構のないポメラです。
これは「剛性が高くなる」「開き始めから使い始めまで、ワンアクション少なくてすむ」等、多数のメリットにもなる特徴です。
しかし、寂しい!
キーボードをガチャコンとしないポメラなんて、私は許せるのだろうか。

さんざん悩みました。

しかし、以下のような様々なメリットが、私を誘惑したのです。

  • ディスプレイが大きい(DM100:5.7インチ、DM25:5インチ)
  • 1ファイルあたりの最大文字数が多い(DM100:40,000文字、DM25:30,000文字)
  • 電池の持ちが良い(DM100:25時間、DM25:15時間)*1
  • bluetoothキーボードとして利用可能
  • 親指シフトが利用可能
  • Flash Air(特殊なSDカード)による無線LAN接続に対応
  • 国語・英和・和英辞書付き
  • 2つのファイルを同時に開ける「2画面編集モード」搭載
  • こっちの方が、発売日が古い分安い
  • 薄い。充分な大きさのある鞄に収納するときは、こちらの方が収まりが良い

辞書がついている、というのも、結構ポイントが高いです。
なにせ、ポメラは歴代、初期状態の変換辞書がかなりお粗末なのです。
ちょっと凝った漢字変換、時には「凝った」とはとても思えないような漢字変換も、出来ないことがあります。
従来機では、欲しい漢字が変換候補に現れないとき、わざわざ漢字のJISコードを調べて、「文字パレット」から漢字を探して、辞書登録したりしていました。
(もっといい方法、あったんでしょうか?)

しかしDM100では、国語辞典に載っているレベルの単語であれば、すぐにコピー&ペーストしてきて、変換辞書に取り込むことができます。

これらの様々なメリットに屈し、私は折りたたみ機構のないポメラに魂を売り渡しました。
親指シフトにも挑戦したかったですからね。

これからの購入者へのオススメ

新品のDM100かDM25、いずれかを購入する場合には、どうすればいいでしょうか?
ここで、私の意見を述べます。

特段の理由がない限り、DM100を買うのが間違いないと考えます。
安いですし、各種機能が充実しています。
実戦における戦力を冷酷に評価した場合、どう考えても、DM25では太刀打ちできていない、というのが私の感想です。

よりポメラらしい機械を使いたいという方には、DM25がいいと思います。
やはり、「キーボード折りたたみ機構」は、ポメラの魅力、おもしろさの大きな部分を占めています。
そういうロマンを追い求めるのは、間違っていないと思うのです。

広げよう、pomeraニアンの輪

ということで、私の大好きポメラの紹介記事でした。
最後に一つだけ、主張したいことがあります。

pomera使いは、pomeraニアンと名乗るのがいいんじゃないかな!? かわいいし!

ポメラニアン
ポメラを使っている人。
ネット上ではごくたまにポメラニアンという言葉を(上記の意味で)使っている方もいるのですが、まだまだ主流とはいえません。

ブロガーにはポメラの、DM100のユーザがたくさんいるはずです。
pomeraニアン」「ポメラニアン」という呼称に賛同いただける方は、どんどん使っていきませんか?

広げよう! pomeraの輪!
広げよう! pomeraニアンの輪!

(今井士郎)

ポメラの本

ポメラの本

*1:エネループ利用の場合のカタログスペック