人畜無害の原価厨 さういふひとに 私はなりたい

金曜だ！！

つらい平日が、とりあえず終わりました。
深夜に及ぶ残業、週末も割と仕事。
いや、日曜も仕事する予定ですけどね。

ただ、筋金入りのブラック(黒字？)企業勤務の方にも読んでいただいているかもしれない記事なので、私程度の激務自慢はやっぱりやめます。
スイマセン、ワタシノショクバ、ホワイトデス。

ともあれ、華金ですよ！
仕事もいよいよ根気がないから、21時前に上がっちゃいましたよ！　終わってないけど！
今週はがんばったので、「自分にご褒美」したいと思いました。

3,000円。
安居酒屋で一回飲む程度の金額で、結構楽しみましたよというお話です。

『原価厨』　その一般的な生態

『原価厨(げんかちゅう)』という言葉をご存知でしょうか？
『厨』というのは、「中二病(ちゅうにびょう。転じて『厨二病』)」に語原を持つ文字です。
中二病とはもともと、「中学二年生程度の見識の狭さで粋がってみたり、通ぶって見せたりする痛々しい様子」といった意味だったようですが、最近は「かっこいいフィクションの世界に憧れすぎて、痛々しい行動や妄想を繰り広げる」といった意味で使われるケースが多いように思います。

そして、『○○厨』といういろいろな単語に派生します。
これは「○○に過剰にこだわる馬鹿/迷惑な奴」といった意味に捉えておけばまず間違いありません。

○○には、特定のアニメ作品(○○厨＝○○をあがめすぎてうざったい/迷惑なファン)や、迷惑行動が入ったりします。

そして今回の話題である、原価厨ですよ。
要するに、こういう人のことです。
「ソバの原価(この場合、材料費のこと)なんて30円程度なのに。400円も取るなんて、この店はボッタクリだ」
「原価に過剰にこだわる馬鹿」です。

ネットで馬鹿にされる、もっとも愚かな原価厨は、「品物は原材料費で提供されるべきであり、それ以上は不当な儲けである」と考える人々です。
土地代・光熱費・人件費・利益などを全て「不当」と騒ぐアホですね。
「それなら30円で材料を買って、自分でソバを打ちなさい」と教えてあげるのが正しい対応です。

で。
私は彼らとは逆のアプローチで原価を気にして、快楽を得たいと常日頃考えている訳です。

私が目指す『原価厨』もどき生活

大したことを言うわけではありません。
なるたけ自炊して、「店で食べるより得したぜうへへ」とニヤつく生活を心がけているというだけです。

この三週間、夕食を外食で済ませたのは、4～5日程度です。
あとは自炊。

やりくり自慢の生活ができている訳ではないですから、自炊しても一食400円程度(酒代別)はかかってしまっているんですけどね。
しかし同額の外食より、栄養バランスはなんぼかマシな自信があります。
シリコンスチーマーは野菜生活の友です。

セミ原価厨の「自分へのご褒美」

そんな私は考えました。

• 今週は、とてもがんばった。
• 「自分へご褒美」に、飲みに行……ったくらいの予算を使ってもよし。
• 29日は「肉の日」だよね。
• 肉の日は、肉屋で特売やってるよね。

「自分へのご褒美」って、世の中ではだいたいお菓子じゃないかと思うんですよ。
でも、私はしばらく前に気付いちゃったんですね。
「俺、どうせ贅沢するなら、肉の方が嬉しいや」って。

100グラム510円(肉の日特売)が20%オフ(今年最初の肉の日だから追加値引き)で、100グラム408円になった豚ロース。
これを200グラム買うッ！

普段の「食料調達」から考えたら、値引きされてなおグラム単価は倍以上です。
しかし、「対飲み会比較」なら、800円でこの質・この量の肉は食べられません。
ここは、後者で考えるッ！！

グフフフ……と、得したなあ……肉屋に来てよかったなあ……！！

メインディッシュ、豚ロースの生姜焼き。
まるまるもう一杯分、おかわりがありました。
(ペロリと完食)

実際、今日はかなり奮発して、合計3,000円以上使ったんですけど、飲みに行くよりはそれでも安いんですよね。
そして、今晩で食材を使い切る訳でもない。

ビール6缶　1,000円(2缶消化)
肉　　　　　 800円(完食)
野菜　　　　 200円(半分消化)
チーズ　　 1,000円(1/4程度消化)
納豆　　　　 200円(3パック中1パック消化)
キムチ　　　 400円(三口くらい食べました)

原価で言えば、2,000円分近く残ってますね。
残った分の食材も、いたまないうちにおいしくいただければ、私の勝ちです。
(何にって？　ええと……自分に？)

自慢できるほど出費を抑えている訳でも、自慢できるほど贅沢している訳でもないですが、楽しいですよ？　健全な節約生活。

実は、一緒に買ってきた豚バラブロックを冷蔵庫でつけ込んでいます。
明日はオーブンでチャーシューを焼く予定です。
これも、完成品を買ってきた場合と値段を比較してほくそ笑む予定です。
美味しいといいな～。楽しみだな～。
これで仕事の心配がなければ最高なんだけどな～。
(今井士郎)

料理のきほん練習帳

豚の生姜焼きは、こちらのレシピを参照して作りました。
このシリーズ(2冊)の試したレシピは、今のところ外れがないですよ～。全部おいしい。