前回の記事では、AC7をクリアするための基礎の基礎として、
- 目標を撃破する方法
- 撃墜*1されない方法
を語りました。
今回は、後編として
- 墜落*2しない方法
- 時間オーバーしないために、クリア時間を短縮する考え方
を書いていきます。
長いので、下記の目次から、興味のあるところに飛んでください。
墜落しない方法
「エースコンバットシリーズで最強の敵は?」という問いに「地球」と答える人は多いはずです。
エスコン7では、過去作よりも敵の攻撃が激しい&制限時間がシビアなため、「撃墜される」ことも結構あるのですが、PS2作品のNORMAL難易度では、最終盤のミッション以外ではほとんど、撃墜なんかされませんでした。
主なゲームオーバー要因は「対地ミッションで高度管理をミスって墜落する」「対艦ミッションで高度管理をミスって墜落する」でした。
今回も、地球は相変わらず大敵ですので、きちんと対策していきましょう。
高度計をよく見る
基礎にして極意です。 画面中央の右寄りに、盛んに上下する数字があるはずです。これが、自機の高度です。
海抜高度であり、0でなくても落ちるときには落ちます。
山間部のミッションだと、相対的に「谷」になっていても、ほどほどの高度があったりします。
海上や海の近くのミッションだと、0にならなければだいたい落ちません。
とにかく、ステージにおける「地面の高度」をだいたい理解して、余裕のある高度を保つことが大切です。
大雑把には、地表に対する高度が400くらいあると水平飛行する分には安心。200は危険、100前後は気を抜くと落ちる、と捉えています。
対地・対艦攻撃は、ほどほどで諦める
地上のミサイル砲台やタンク、海上の船を攻撃するには、地面・海面に機首を向ける必要があります。
つまり、だんだん高度が下がっていくということです。
「下を向かずに」地上・海上の敵を攻撃するには、低空で水平飛行をしても良いのですが、これは「ちょっと高度を下げると墜落」というリスクと背中合わせです。
墜落しないことを最優先するときには、「あまり高度が下がらないうちに機首を上げて、余裕のある高度を維持する」のがコツです。
あんまり「下向き」で粘りすぎずに、高度を取りましょう。
ヨーを活用する
今更ですが、本ブログの記事ではエキスパートモード*3の採用を前提にしています。
エキスパートモードで「水平方向の方向転換」を行うには、「向かいたい方向に機体を倒して(ロールして)」「機首上げ(ピッチアップ)操作を行う」のが一般的です。
これよりも方向転換の効率は悪いが高度管理をしやすい方法として、ヨーがあります。
R1ボタンやL1ボタンを押すことで、自機が上下方向の向きを維持しながら、水平にゆっくりと方向転換してくれます。
機体を「倒して(ロールして)」方向転換をするときは、上下方向にも向きが変わりがちで、高度を維持するのが面倒です。高度を維持してのんびり方向転換するには、ヨーの方が安全です。
「イライラ棒」と揶揄される、「敵のレーダー網を切り抜ける」ミッションは、ヨーを使うのと使わないので、難易度が段違いのはずですよ。
オートパイロットを活用する
せわしない空中機動を繰り返し、空と海しか見えていない状態では、自機がどっちを向いているのか分からなくなることがあります。画面に表示されていたりしますが、私は一瞬では読み取れません。
そんなとき、R1ボタンとL1ボタンを同時に長押しすると、自機が「水平向き」に戻ってくれます。体勢をリセットしたいときに活用しましょう。 比較的のんびりとした機動になるので、ミサイルで狙われてるときにやっちゃだめですよ?
時間切れしない考え方
さて、ここまで書いた基礎を全て理解しても、AC7のクリアはなかなか困難だと思います。
過去作の最大の敵は「地球」でしたが、本作の最大の敵は「時間」だからです。
私はだいたいのミッションで、時間切れを経験しています。それも、何度も何度も。
「撃墜されず」「墜落せず」に「敵を撃破する」。それを「手際よくやれ」というのが、時間切れへの対策です。
しかし、ただ「手際よくやれ」だけでは、具体的に何を頑張れば良いか分からないので、もう少し分解してみます。
時間短縮の手段には、大きく分けて2つの種類があります。
- 安全(撃墜・墜落リスク)を犠牲にしなくてもいい方法
- 安全とトレードオフになる方法
前者は、全力で身に付けて、実践してください。
後者は、どこまで実践して大丈夫か、バランスを見ながら調整していってください。
安全を犠牲にしなくて良い方法
まずは、「リスクはないから、とにかく身に付けて」と言える内容から。
効率よく敵を探す
前回記事の「撃破」の項目で扱った、「敵を見つけて」「ターゲットを決める」という手順を短時間で行ってください。
レーダーの扱いに習熟してください。
自機の移動には時間がかかります。「こっちの敵を倒して」「あっちの端の敵を倒して」「こっちに戻ってきて、残りの敵を倒して」とやるのは、時間の無駄です。そのタイムロスがクリアを遠ざけます。
極力一筆書きで敵を倒せるように、自機の移動コースを考えてください。
移動は常にR2
単なる「敵に近付くための移動」であれば、常にR2ボタンを押しておいてください。このゲームに、「燃料切れ」の概念はありません。戦闘機のスピードを楽しみつつ、無駄な時間をケチりましょう。というか、敵に遭うまでイライラしますよね。
敵の耐久力を覚える
今、自分が狙っている敵がなんなのかは、ターゲットマーカーにも書かれていますし、画面左上にも表示されています。
その敵を倒すのに、ミサイルが何発必要か、覚えましょう。
ミサイルは、2連射できます。
1発で撃破できる地上目標にミサイルを撃ち込んだら、着弾前にもう1発を別の目標に撃ち込めます。
「あいつの耐久力はどうだったかなー。着弾してから、もう1発撃つか考えよー」という時間は無駄です。
戦闘機とタンクはミサイル2発で撃墜でき、SAMやAAGUN、ヘリ*4は1発で撃破できます。爆撃機はもうちょっと耐久力が高いかな?
2発必要な対象を狙っていて、「今撃てば絶対当たる!」という確信があるのなら、○ボタン2連打で、さっさと2発撃ち込んでしまいましょう。時間差を作っても、ミサイルのリロードが遅くなるだけです。
「補給を受けに画面外に飛ぶ」のも、タイムロスが相当痛いです。無駄撃ちは極力避けましょう。
連鎖する目標を選ぶ
「時間内に、一定スコアに到達すること」が条件のミッションがあります。その時は、「連鎖的にスコアが入る目標」を優先的に狙いましょう。そうしないと、時間もミサイルも足りません。
ミッション8の対地攻撃ミッションなら、燃料タンクを狙いましょう。周囲の燃料タンクや対空兵器を道連れにしてくれます。
タンクは見た目で分かりやすいので、真上に回ってターゲットを目視しながら選択するのが狙いやすいでしょう。
あまり低空から急降下すると墜落リスクもあるので、そこはバランスを取ってくださいね。
ミッション11の対艦ミッションでは、敵艦船の「兵装」を狙わず、「本体」を狙いましょう。「Destroyer」や「AEGIS」、「Aircraft Carrier」を撃破すれば、搭載されている「SAM」も「AAGUN」も撃破した扱いになってスコアが入ります。
艦船のどの辺が「本体」かは、目視では分からない*5ので、画面左上に表示される名称表示を確認しながら、△ボタンでターゲットを切り替えてください。
安全とトレードオフになる方法
ここからは、時間短縮効果と引き替えに、自機を危険にさらす方法です。この方法に手を出すときは、落ちないようにバランスを検討しながらにしてくださいね。
メイン以外を撃破しない
クリア条件となる敵が限られているミッション*6では、最低限の敵以外は撃破を諦めることで、手数を減らして時間短縮が可能です。
この場合、撃破を諦めた敵からは攻撃を受け続けますので、危険です。
TGT以外の中でも、「ミサイルを撃ってくる敵だけは撃破する」なんてバランスの取り方もアリですね。
スピードを落とす
自機より速度の遅い、爆撃機や地上目標に対して使用できる方法です。
「ミサイル2発」では撃破できない数の敵が固まっている時、普通にアプローチすると、「ミサイル2発を喰らわせて通り過ぎて、旋回して戻ってきて、もう一度攻撃」という手順になります。
L2ボタンを利用してスピードをギリギリまで落とすことで、「敵を射程に収めている時間」を伸ばすことができます。ひとかたまりの敵に、ミサイル2発×2セットくらいは攻撃できるようになりますよ。
この方法を使用している時は、敵の攻撃を回避しにくくなる分、危険です。
また、あまりスピードを下げると、「ストール」という制御不能状態になります。この時はいい的になってしまいますし、高度の低いところでストールすると墜落します。
ギリギリまで粘る(敵)
敵を狙っている最中にミサイルを撃ち込まれることは、多々あります。
このとき、回避行動を取ってしまうと、狙っていた敵のことは再度狙い直しです。
- 敵を狙う→回避する→狙い直す→撃破する
- 敵を狙う→撃破する→回避する
後者の方が早くクリアできるのは、よく分かると思います。
アラートを聞いてもすぐには逃げず、ギリギリまで逃げない。これで、時間短縮が可能です。
もちろん、逃げ時を間違えると、普通にミサイルを喰らいます。
「時間短縮を取るか、自機の安全を取るか」で一番葛藤するのは、このパターンだと思います。
「ここで逃げると時間切れする」と回避を後回しにして、何度撃墜されたことか。
このバランスが工夫のしどころです。頑張ってください。
ちなみに、この「粘り」を、回数制限付きで助けてくれる装備が「フレア」です。
LとRのスティックを同時押し込みで、ミサイル攻撃を引き受けてくれるデコイが射出されます。
「ミサイルから逃げたい」でも「逃げるわけにはいかない」というときには、フレアです。
残り使用回数は、残弾のところに「FLR」と書かれているので、把握しておきましょう。
ギリギリまで粘る(地表)
今度は、撃墜リスクではなく墜落リスク。
地上、海上の目標を狙うときは「だんだん高度が下がっていく」から墜落リスクがあるというのは、前述の通りです。
「墜落リスクを恐れず、ギリギリまで地上、海上を向き続ける」ことで、リスクと引き替えに攻撃機会を増やせますので、時間が短縮できます。
水平飛行でも「地上、海上ギリギリを飛び続ける」ことで攻撃機会を増やすのは、この亜種と言えるでしょう。
回避行動を小さくする
前回の記事で、一番確実にミサイルを回避できるのは**R2で加速しながらピッチアップで旋回しつづける」ことだと書きました。
しかし、これは体勢の立て直しに時間のかかる選択肢です。時間短縮のためには、もっと小さい挙動でミサイルを回避する必要があります。
とにかく、ミサイルの回避のためにはミサイルの旋回可能エリア(円錐状)から脱出することです。それを意識しながら、いろんな動きを試してみてください。
私は、上下方向のジグザグ運動で回避したりもしています。
最後に
ヌルゲーマーから超初心者に送るAC7攻略の基礎講座も、ここまでです。クリアできないときの「基本的な考え方」は分かったと思います。
個別のミッションでは、ここの考え方だけではどうにもならないところもあるかもしれません。
でも、これが分かればスタート地点には立てるはず。
- 撃墜されず
- 墜落せず
- 時間内に
- 落とす
という条件を満たす、あなたのムーブを考えてみてください。
個別にTwitter等で相談していただければ、「ヌルゲーマーなりのアドバイス」はできるかもしれません。あ、HARDやEXPARTモードはクリア予定がありませんので、アドバイスできません。悪しからず。
では、良いAC7ライフを!
(今井士郎)
前回の記事
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