今日も元気に問答御用

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くそっ! やられた! 思わぬタイミングで食らった『男女差別』(出雲旅行記Zero)

※11/5 13:53に、予約をキャンセルすることとなった宿泊施設の名前を明記しました。
 名誉毀損の免責要件である
 ・事実の公共性
 ・目的の公益性
 ・真実性
 の各要件も、充分に満たすと考えたためです。
 今後、旅行者が不当な不利益を被らないことを願います。

聖地巡礼』を企画中

来週、とある『聖地巡礼』を企画しています。
本来の『聖地巡礼』と言えば、
(1)イスラム教徒がメッカを訪れること であり、もうちょっと定義を広げれば、
(2)宗教的な「聖地」を訪れること です。
日本人にとって身近な『聖地巡礼』と言えば、
(3)アニメやマンガ、ドラマの舞台を実際に訪れることでしょう。

私が考えているのは、(2)と(3)を合わせた旅。
『かみあり』の舞台である、「神在月(かみありづき)の出雲」の旅です。

旧暦で10月のことを「神無月(かんなづき)」と言います。
土地土地の神様がみんな、出雲(島根県)に集まってしまうから、日本中から神様が消えてしまうからです。*1

だとすると、どこか一カ所で、神様の供給過多が起きるはずです。
それが、出雲。島根県

神様の集まる出雲大社に、行ってきます!!

最近の下世話なニュース「旅行者差別の話」

最近、下世話なワイドショーでは、外国人旅行者に対する「差別」がよく話題になっていました。

  • 大阪の寿司店で、中国韓国人をターゲットに、ワサビを入れまくる嫌がらせがあったとか
  • 大阪の電車で「外国人が多数ご乗車になっていて、ご迷惑をおかけします」というアナウンスがあったとか
  • タイ人旅行者が、旅館で予約時の写真と異なる会議室に通されて腹を立て、SNSに投稿したとか

どこからどこまでが事実で、故意で、過失で、悪意なのか。
悪意があったとして「差別」に端を発するものなのかどうか。ワイドショーではほとんど考慮せずに「差別主義者けしからん」「SNSに投稿して旅館に嫌がらせをするタイ人けしからん」と、ひたすら各方面に悪口を並べ立てていました。

ああ、下世話だなぁ。
悪口を、気楽に電波に乗せてるなぁ、と、ワイドショーを見ながらスーツに着替えたりしていました。
しかし、私が受けた仕打ちは、一種の故意の「差別」で間違いないと思います。

実際の出来事

深夜の宿のブッキング

先日、今回の旅行に備えて宿を探しました。
出雲的には旅行のトップシーズンなので、ギリギリのタイミングになって空いている宿が見つかるか不安でしたが、いくつか、出雲大社からは少し離れた宿が残っていました。

その中で一番、目的地から距離が近そうな旅館に予約を入れました。
利用した仲介サイトは、「Booking.com」です。

他のサイトもいくつかみましたが、そのサイトで「残っている」宿が、一番条件が良さそうだったので。

スマホから予約が完了。
初めてのサイトだったので少し不安はありましたが、見つかった口コミは「キャンセルを申し入れても、Booking.comが宿まで連絡してくれないことがある。キャンセルするときは、直接宿まで申し入れましょう」というものだったので、キャンセルのつもりがなければまぁ大丈夫か、と考えました。

深夜に予約が完了し、安心して就寝。
数時間後に「事件」が起きました。

朝のお宿の電話着信

予約完了から6時間後。
休日なのでまだ寝ている私のスマホが鳴りました。
知らない番号です。

このやろう、またマンション投資の勧誘か、と腹を立てながら電話に出ると、
『おはようございます。今井さんのお電話でしょうか?』
はい、そうですけど。
『こちら、てんてん手鞠(予約した宿)と申します』
ああ、そうですか。
ここで、私の態度も軟化。
仲介サイト経由での予約だから、間違いないか確認の電話をしてきたのだなと納得しました。
はい、お世話になります、今井です、と答えました。

『このたび、当館を予約いただき、ありがとうございます』
いえいえ。どういたしまして。
『なのですが、当館は女性向けのお宿となっておりまして』
え~? 部屋がピンクだったりするんだったら、ちょっと嫌だなぁ、と思いました。
『男性のみのお客様は、お断りしているんですよ』

……は?
…………はぁ?

「それは、私は泊まれないということですか?」
予約は、男1名で入れてます。どこへ出しても恥ずかしい、『男性のみのお客様』です。
『はい、申し訳ないのですが』
「いや、しかし、仲介サイトでは『予約完了』と表示されましたし、男性のみだとお断りなんて、どこにも書いてなかったですよね?」
『はい、そういうことは書くと差別になってしまうので、書けないんですよ』
「いや、訳がわかりません」
寝ぼけ眼だったこともあり、「Booking.comに言われて」男性お断りと書くのを避けたのか、「Booking.comに、事実を伏せた申し入れを行うことで、宿の情報を掲載させた」のかは、確認しきれませんでした。

印象としては、前者(Booking.comと合意の上で、充分な記述を怠った)であった気がします。
普通に、同様のトラブルは起きてるはずですしね?

「……で? 私としては、予約は完了したつもりでいるんですが、何らかの埋め合わせはしていただけるんですか? 他の旅館を紹介していただけるとか」
『そこは、お客様の好みもありますので、じゃらん楽天トラベル等で別の宿を探していただいて……』
「分かりました。なにも対応する気はないって事ですね」
ご納得いただいたということで、キャンセルさせていただいてよろしいでしょうか』
「納得? かなり腹を立てていますよ? ただね、これ以上ゴネてもどうにもなりそうにないんで、一応引き下がりますけどね。こちらはまだ、お金を支払った訳じゃないですし」
『では、ご納得いただいたということで……』
ご納得してませんて。……まぁいいです。とても腹立たしいですが、これで終わりでいいです」
『この度は申し訳ありませんでした』
「なかなかふざけてますね。さようなら」
(会話は、記憶を元に再構成しています。詳細は事実と異なる可能性があります)

直後に、Booking.comからも電話が来たので、腹を立てていると宣言した気がします。
さらにその直後、Booking.comのカスタマーサービスから「カスタマーサービスへお問い合わせありがとうございます。問い合わせにより、問題は解決しましたか? ご利用の感想をお答えください」という、非常にいい度胸したメールが来たので「大いに不満だよバーカ!」というニュアンスの回答をさせていただきました。
アンケート内に、「ブログに書かせてもらう」という旨のコメントもしましたし、今のところ先方から「ネット公開はやめてくれ」という連絡も来ていないので、Booking.comからはサービス名公開の了解が得られているのだと解釈しています。

問題の本質

私は、「女性専用サービス」は肯定ないし許容しています。

私は男性として、筋力に恵まれた方ではありませんが、それでも並の女性であれば容易に組み伏せられる。
自分より強い人が近くにいるというのは、相手に悪意があろうとなかろうと、それだけでプレッシャーにもなるものです。
宿=眠る場所であれば、「男性が近くにいない空間」のニーズはあるでしょうし、認められるべきでしょう。

しかし。
「広告の時点で『女性専用』をうたうと差別になる」
そのような考え方もあるでしょう。分かります。
「だから、女性専用という広告は打つのをやめよう」
そういう作戦はアリでしょう。分かります。
「男性が予約してきたら、予約完了してから断ればいいや」
は?
「それなら差別じゃないし」
訳が分からないよ!!!

女性専用なら、最初から男性客は断れよ!
「予約完了」してから断るなよ!
予約から6時間で消え去った、現地の宿。
今井士郎の聖地巡礼の、明日はどっちだ!!
(今井士郎)

クロサギ(1) (ヤングサンデーコミックス)

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*1:俗説ですが、この記事ではそういうことで