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ほのぼのと殺伐のギリギリラインが絶妙!! 『小林さんちのメイドラゴン』感想

「続きを早く見たいアニメ」今クール暫定1位『小林さんちのメイドラゴン

小林さんちのメイドラゴンの第1話を視聴しました。
元々知っていた作品ではないのですが、京アニ製作という文脈でタイトルを知りました。(「最近の京アニは一般向けばかりだよね」
「そうでもないぞ。小林さんちのメイドラゴンがある」
的なやりとりを、どこかで目にしたんだったと思います。)

単に「京アニだから」見てみようか、程度の感覚で見てみたんですが、最近の私としてはどストライクだったので、珍しく、1話を繰り返し視聴しています。
かわいい。

例によって、超常系日常作品という感じです。

……最近私、「超常系日常」作品しか推せない体になってしまった気がします。
見たい作品はあるんです。
昭和元禄落語心中』とか。*1
ただ、シリアスは「気合いを入れて見ないといけない」という強迫観念があるようで、見始めるまでに気合いが必要なのです。
軽い作品か、原作を知っている作品でないと、エネルギーが必要なんですよね……。
流動食みたいなアニメしか受け付けなくなってる……。*2

なにが「小林さん」で「メイドラゴン」なのか

この作品は、「小林さん」という女性SEの家に、「異世界のドラゴン退治から逃れてやってきたドラゴン」が、「メイドの姿で居候」するお話です。

小林さん

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( (c)クール教信者双葉社/ドラゴン生活向上委員会)

SEをしている女性。
二次受け・三次受けをしているIT企業勤務で、勤務実態はNECソリューションイノベータに取材して設定されている模様?*3
萌え文化に媚びない、正当派メイド文化を愛している。

今井はメイド文化に造詣が深くはありませんが、ウエイトレスもゴスロリも一緒くたに「メイド」と称する文化はいかがなものかと思います。
小林さんの推すメイド文化の方が好きですね。

小林さんは酒癖が非常に悪く、第1話で判明しただけでも、以下のような奇行に走っています。

回想される奇行

  • 酔った勢いで山に行く
  • 山の中にいたドラゴンと、何の疑問も感じずに意気投合
  • あまつさえ、ドラゴンに同居を勧める

同僚と飲んだ際の奇行

  • 非オタク同席者そっちのけで、メイドの素晴らしさを語る
  • 非オタクに、メイド談義への参加を強要する
  • うら若き同席者を脱がす

落ち着いた常識的な女性として描かれているキャラですが、この人も実際にいたらちょっとヤバいですね。

田村睦心さんの当てている声が、抑制の利いた非常に魅力的なものに仕上がっています。
ずっと聞いていたいレベル。
彼女の女性役の声、初めて聞いたかも。*4

トール

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( (c)クール教信者双葉社/ドラゴン生活向上委員会)

小林さんちに居候することになったメイドラゴン。
元気でにこやかで、かわいい。
本人曰く「終末をもたらす程度には」強い。
メイドの姿になっているのは、小林さんの好みに合わせたためです。

ブレスで雲を吹っ飛ばして天候を変える程度には強いことが、第1話時点で実証済み。
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( (c)クール教信者双葉社/ドラゴン生活向上委員会)

人間を「劣等種」として見下しており、正直人の命なんて何とも思ってませんが、愛する小林さんだけは別。自分より上位の存在として見ています。
トールは別世界で「ドラゴン退治」に遭い、「こちらの世界」に逃げてきたそうです。
神話や宗教に関する認識は「こちらの世界」と共有しているそうなので、*5彼女が元いた世界とは、「神話世界」なのかもしれません。
彼女の知識や常識と、現代日本の常識との差が、コメディの主要材料になります。

バストのカップ数は「ドラゴンだけにD」らしいですが、そんな巨大なDカップがいるかと言いたい。

ただし、大きいことはいいことだ

原作も買ってみた

なんだかツボに入ったし、原作Kindle版が第1巻99円、第2巻199円のセール中だったので、1巻を買ってみました。

感想。
京アニ作画すげぇ。

このドラゴンが
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((c)クール教信者双葉社)

こうなる。
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((c)クール教信者双葉社/ドラゴン生活向上委員会)

トールが出して小林さんがどん引きした「トールの尻尾焼き」も、

原作だと「別に食べてみればいいんじゃない?」というビジュアルですが、
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((c)クール教信者双葉社)
ごはんとデザートついてますね。

アニメだと、ヤバさがビンビンに伝わってきます。
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((c)クール教信者双葉社/ドラゴン生活向上委員会)

前述の通り、声優さんもいい感じですし、いいアニメ化なんじゃないでしょうか。

ただ、トールが脱がされるシーンだけは、原作の方がいいですね。

アニメ版
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((c)クール教信者双葉社/ドラゴン生活向上委員会)

アニメでは小林さんが「胸と下を隠せ! 脱がされたら恥ずかしがるのが嗜みってもんだろうが!」とかいう暴言を吐いてましたが、原作ではちゃんと胸を隠して恥ずかしがってます。
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((c)クール教信者双葉社)

このアングルで、京アニ版を見たかったなぁ。

その他、言っておきたいこと

OPも好きです

オープニング曲は、fhanaさんの『青空ラプソディ』。知らないアーティストさんではありましたが、明るい明るい、いい曲です。

こんな歌詞があります。

僕は君の翼に なれる勇気があるの
どんな試練も怖くない その魔法があるから
初めて出会う世界に 花束を贈ろう

なんで私、お気楽萌えアニメのOPで涙ぐんでるんでしょうか。

個人的に心配だったシーン

第1話エンディングは、小林さんとトールが添い寝するシーンでした。
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((c)クール教信者双葉社/ドラゴン生活向上委員会)

トールはドラゴン狩りとの死闘を夢に見るわけですが、てっきり寝言ならぬ寝ブレスが飛び出すものとばかり思って、冷や冷やしていました。
寝ブレスが! 寝ブレス・オブ・トールが!
……と思いましたが、小林さんがブレスで吹き飛ばされることはありませんでした。
よかったね、小林さん。

「イシュカン」。あなたはヤバさを感じるか

第1話で放映されなかったエンディングのタイトルは『イシュカン・コミュニケーション』。……。
OKOK。
「コミュニケーション」と付いていれば大丈夫です。
「異種間」ですね。分かります。

番組タイアップのラジオ番組は、『小林さんちのイシュカン・ラジオ』。
イシュカンの「カン」に、どのような感じを当てるかで、あなたの心の汚れ具合が占えます。

おわりに

つらつらと書きましたが、要するに言いたいことはこれだけです。

ニコニコチャンネルやGYAO!でも視聴できるようなので、気になった方は是非どうぞ。
(今井士郎)

*1:録画はしてます。

*2:でも、『鉄血のオルフェンズ』と『幼女戦記』は見てます。

*3:エンドロール「取材協力」クレジットより

*4:と思いましたが、GATE 2期で女性役をやってましたね。私にとって田村さんは、『ヨルムンガンド』のヨナなんです。

*5:世界樹がどうしたとか、「神(ヤハウェ)」をよく知り、嫌っているとか。