あけましておめでとうございます
1/6にして、ようやく新年初更新です。本年もマイペースでやっていきますので、よろしくお願いいたします。
年末年始は、関東某所の実家に帰っていました。
自宅からも近いので、Uターンラッシュにも巻き込まれず、気楽なものです。
親戚の集まりを終えて1/2には自宅に帰りました。
そうして迎えた1/3、お休み最終日。
昼過ぎまで寝た後は、あるマンガ作品を読んで一日を過ごしました。
今回ご紹介する作品
『憂鬱くんとサキュバスさん』です。
- 作者: さかめがね
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/09/16
- メディア: コミック
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『憂鬱くんとサキュバスさん』のご紹介
作品は、こんな感じ。コミックス用の書き下ろしを除いて、全編無料で読めます。*1
あらすじ
この世に一人のサキュバスがやってきた。
開始された捕食行為。
毒牙にかかる男性。しかし、サキュバスが目を付けた男は、立たなかった。*2
どこかのターンAガンダム風アイコンの人気ブロガーさんのごとく、立たなかった。*3
なぜなら、鬱だから。立たぬなら、立たせてみしょう彼のナニ。
彼から精気を吸い取るべく、かわいらしいサキュバスの奮闘(看病)が始まった。
みどころ
この作品の何がいいかと言ったら、7割はサキュバスの、通称さくまさんの魅力でしょう。7割のうち、かわいいが3で、優秀すぎるが4です。
それぞれ、見ていきます。
さくまさんの「かわいい」の正体
さくまさんは、関西弁のサキュバスです。見れば分かると思いますが、体は貧相です。
サキュバス的に誘惑されるなら、ボンッ! キュッ! ボンッ! がいいです。
でも、さくまさんはそれを補ってかわいい。
さくまさんはド変態かわいい
さくまさんは、ド変態です。サキュバス的な意味でド変態です。
一般に性的嗜好を評価するとき、「変態」と言われるのはどのような特性でしょうか?
性的興味が「妊娠を目的とする性交」からかけ離れていけばいくほど、いわゆる「変態」と評価されます。
女性が排泄・分泌したものに興奮するとか、身につけているものに興奮するとか。
では、サキュバス的な「変態」とはなにか。
まぁ、ほとんど同じですね。
性的興味が「摂食を目的とする性交」からかけ離れていくほど、いわゆる「変態」と評価されます。
抱き合うとか手をつなぐとか、そんな性交とほど遠い行為に興奮するなんて、サキュバス的には変態なわけです。
そして、さくまさんは、サキュバス的な観点でド変態です。
……人はそれを、純情乙女と呼びます。
さくまさんは愛嬌のかたまりかわいい
さくまさん、関西弁で愛嬌の塊です。どんなシーンが愛嬌があってかわいいかな……と思いましたが、全編かわいすぎて、引用の範疇では紹介しきれませんでした。この機会に本編を読んじゃってください。
さくまさんの「優秀すぎる」例
佐久間さんがどう優秀か、実例を挙げていきましょう。さくまさんは家事万能優秀
料理も上手(第9話)。家事全般は完璧(第12話)。
愛嬌があってこれだけ優秀なら、その時点で百点満点と言っても過言ではありません。
しかし、ここではとどまらないんだなぁ。
さくまさんは理解満点優秀
1話にして、さくまさんは鬱の事を猛勉強します。さくまさんの優秀さと猛勉強の成果が合わさった結果、鬱の看病をする人としても完璧になっていくのです。
時には率先してだらけてみせる。(11話・25話)
第13話は、「向き」といい、「ええんやで」といい、非常に沁みるお話になっています。
途中からは、憂くんが弱音を吐くと、「自分の気持ちに正直になれた」のだと、喜んだり褒めたりしてくれます。(18話・30話)
なんだこの理解度。天使か!?*4
物理書籍の帯のコピーは「こういうふうに接してくれる 誰かが欲しかった」だそうですが、まったくその通りですよ。
普通に仲のいい家族が看病する以上の完成度です。
鬱じゃなくてもこんな同居人が欲しいです。
それに反して、憂くんの元に現れて憂くんを「更正」させようとする「天使」は……。
鬱病患者に「頑張れ」「努力が足りない」と。
サキュバス的に恥ずかしくない感じ*5でお仕置きしてやりたいですね。
オマケ 一押しのお話
ギャグ的な意味と、憂くんがいいところを見せた意味で、第27話の『善処』が大好きです。オススメする人、しない人
こんな人におすすめ
- うつ病の入り口にいる、まだ引き返せる人
時折、まじめなココロの防衛法も書かれています。
笑いながら、そういう知識を採り入れるのもアリだと思います。
- 『まんがで分かる心療内科』のギトギト駄洒落ド下ネタに疲れた人
専門知識の濃度では比べものになりませんが、こうやってライトに笑いながらうつ病を学ぶのも、アリだと思いますよ。
- 作者: ゆうきゆう,ソウ
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2010/05/12
- メディア: コミック
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おすすめできない人
- 幸せそうな登場人物と自分の境遇を比べて、悲しくなってしまう人
憂くんの辛さは、マンガを読むだけではわかりません。
その分、さくまさんという素敵な同居人がいる憂くんは、幸せそうにすら見えることがあります。
こういう情景をみて凹んでしまう人は、読むのをやめておいた方がいいでしょう。
- ガチガチのうつ病患者
読むのは止めませんし、楽しめるかもしれません。
ただ、マンガに治療効果を期待するのだけはやめましょう。
病院に行き、適切な治療を受けてください。
薬の服用も、自己判断でやめちゃだめですよ?
ともあれ、新年早々、いいマンガに出会えました。
今年のマンガライフ*6も、充実させたいですね。
(今井士郎)
- 作者: さかめがね
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/09/16
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