今日も元気に問答御用

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にわかは迷惑? 大歓迎? ラグビーW杯狂想曲

祝! W杯優勝!

いやぁ日本ラグビーチームはすごかったですね。
まさかW杯で優勝するとは思いませんでしたよ。
いや、してませんけど。

実のところ私は「南アフリカ相手の歴史的な勝利」の見出しくらいしか知らず、いつの間にか3勝していた、でも敗退した、という程度の情報も押さえていませんでした
朝の情報番組で「ラグビーフィーバー」を扱っていたために、南ア戦後の快挙も知った次第です。お恥ずかしい。

ラグビーに関する、好対照な二つの記事

そんなラグビー界への「一般人への反応」について、好対照な二つのブログ記事がありました。

http://potatostudio.hatenablog.com/entry/2015/10/14/073000
前者は「いいよいいよ。これまでよく知らなかったって! ラグビーは面白いだろう!? 『にわか』なんて卑下しなくていいんだよ! ほら、一緒にラグビー観ようぜ!」といった立場。
後者は「ラグビーすげぇラグビーすげぇってさぁ……。あんたら、日本人が活躍しているって評価をしたい、見たいだけだろ……? もうちょっと、本質的に盛り上がろうぜ……? でないと日本開催のW杯が失敗しちゃうよ……」といった立場と理解しました。

どちらも、ラグビーが盛り上がるといいよねという立場は一致しています。
筆者の申告によると、後者はラグビーファンというわけでもないようですが。

「全てのジャンルはマニアが潰す」vs「一時の流行で食いつぶされる」

新日本プロレス社長の台詞としてあまりにも有名な、「全てのジャンルはマニアが潰す」という言葉があります。
これは、「マニアが自分ルールを振りかざして『にわか』を排除することで、にわか=新規参入者 がいなくなり、ジャンル(の参加人数や収益力)が細っていく」という理屈と理解しています。

ホント、その通りだと思います。

ただ、だから「にわかファン」を無条件に大歓迎すればいいかというと、それも考え物です。
「流行だからファンになった人」の中の多数は「流行だから好きな人」です。
「流行」が去ったとき、「流行だからファンになった人」の大多数は、がっかりしてみくにゃんのファンをやめるでしょう。

そんな時、「主催者はにわかファンにばかり尻尾を振って、古参のファンを蔑ろにした」という印象を持たれてしまっては、古参のファンも減ってしまいます。

歓迎すべき時と贔屓すべきでないとき、どこに分かれ目があるかというと。
特にムーブメントが起きていないときの「にわかファン」は、定着するもよし、離れるもよし、暖かく見守るべきだと思います。

ただ、今回のような「いかにも一過性の流行」の最中に「ファンになった」人。特に「すいません、すごく盛り上がってますよね。お祭り騒ぎ楽しいんで便乗させてください」という人は、「にわかファン」を名乗り、古参に迷惑をかけないようにするのが、やはり美徳だと思うのです。

紹介した記事の前者の人は「だから『にわか』なんて言わず、一緒に、継続的に、ラグビー盛り上げていこうZe!」っていう感じです。
違うんや……。
俺たち「お祭り騒ぎをしたい『にわかファン』」は、一過性だからこそ『にわか』を自称するんや……。

結論

今回のでファンになりました! これからもラグビー応援します!
という人へ。
あなたは、『にわか』なんて自称しなくていいです。頑張って盛り上げてくださいね
キャー! 五郎丸ー! ……さて、次のイケメンはどこかな……
という人や
あー、流行ってて楽しいなー
という人は、『にわか』を自覚してください。
業界にお金を落とすのは素晴らしいことですから、その時あんまり古参に迷惑かけないであげてくださいね。
(今井士郎)