この週末、TSUTAYAのカードを更新してきました。
折角なので、最近観たかったアレをレンタルしてきました。
ガールズ&パンツァーOVA『これが本当のアンツィオ戦です!』
ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です! [Blu-ray]
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先日、劇場版で興奮したという話を書きましたが、アンツィオ(イタリア風女子高校)の子たちが可愛かったんですよね。
スピンオフ漫画の『リボンの武者』でも……ゲフンゲフン。
ガールズ&パンツァー リボンの武者 1<ガールズ&パンツァー リボンの武者> (コミックフラッパー)
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軽い戦車で縦横無尽に駆け回る、可愛くて素直なアホの子たち。
劇場版のエンディングで、楽しそうに歌いながら帰って行ったシーンが、可愛くて可愛くて。
TV版本編をごらんの方なら試合結果はご存じでしょうから、本記事はほんのりとネタバレありでお送りします。
で、面白かったの?
この点については、多くを語らないことにします。ただし、1泊2日(土日)のレンタルで、その晩、他にも1本映画を観ておきながら、本作だけは3回観たということだけは申し上げておきます。
何がそんなに良かったの?
面白かったのは、主に以下の点です。1.アンツィオ組が、無茶苦茶可愛い
2.珍しく、正しくスポ根してる試合
3.謎の本名押し
それぞれ、見ていきましょう。
今すでに25時40分を回っていて、語りたいだけ語っていると、睡眠時間がとても心配ではあるのですが。
1.アンツィオ組が、無茶苦茶可愛い
本作でヒロインたちの「大洗女学院」の前に立ちはだかるのは「アンツィオ校」なる「イタリア風」の学校です。競合ひしめく戦車道大会において、優勝候補とはお世辞にも呼べない弱小~中堅といった役どころの学校なのでしょうか。
この学校の子たちは、とにかく明るい!
いつもニコニコして、美味しそうになんか食べてます。
『ガールズ&パンツァー』という美少女アニメにおいて、これって結構異質なんですよね。
登場するどのチームを見ても(大洗含めて)、あんなに底抜けに明るいチームはありません。
誰かしらは強豪であることを鼻にかけた態度の悪い子とか、なんか暗い子とかおとなしい子とかがいるのです。
アンツィオは「おいしい!」「楽しい!」「うれしい!」「がんばる!」といった、前向きな気持ちを全面に出していて、見ていて気持ちいいのです。
その分、知性はどこかに置いてきてしまっている感じのチームですが。
そして、チームリーダーである総統(ドゥーチェ)、「アンチョビ」ちゃんがとても可愛い。
二次元キャラの好みとして、あんまりお子さま風なデザインを好む趣味はないのですが、あの子はアレでなくてはいけないのだと思います。
- 先頭に立ってみんなを鼓舞して
- 周りが極端にアホの子ばかりなのを、なんとか導こうと頑張る
- 敵チームにも挑発するでもなく、負けて恨むでもなく気持ちよくスポーツとしての戦車道に臨み
- 試合後はみんなを交えて楽しく宴会する
これを、小柄な体でやっているから、頑張りがとても映えるのです。
「3度のおやつを2度にして」買った重戦車のお披露目をしようとしても、「お昼休みだ! 学食行かなきゃ!」と後輩たちがいなくなってしまう。
(減らしても2度なのかよ! と、脳内では普通につっこみを入れつつ)
試合後の宴会で、準備する後輩たちの手際を誇りつつ、「食事へのやる気の半分でも、戦車道の試合に向かってくれればいいのになぁ」と肩を落とす。
試合で大ピンチの時でも、崖から転落した戦車内の後輩を気遣っての「ケガしたらどうするんだ!」というフレーズが真っ先に出てくる。
(そして10秒後に負ける)
特に最後のは、見ていてほっとしてしまいました。
とっても明るいくせに、苦労人で、まじめで優しい、いい子なんですよ。
幹部クラスでありながらアホを煮詰めたような女の子、ペパロニ(黒髪の子)も、可愛い。
仲間にいたら、苦労ばかりしそうだから遠慮したいですが。
思慮深そうな声だけど結局ほどほどアホだったらしいカルパッチョ(金髪の子)も、早見沙織さんかわいい。
冒頭で「手強いってさー! 褒められちゃったよ!」と言ってる子も
中盤でジェラート食べてる子も
終盤で転倒した豆戦車をうんしょうんしょと立て直して乗り込む子も
みんなかわいいってどういうことでしょうか。
アンツィオ、可愛い。
2.珍しく、正しくスポ根してる試合
TVシリーズ内の公式戦はいずれも、「優勝候補の強豪校を、弱小新設の大洗高校が破る」という構成で描かれていました。その分相手校には油断があったり、「正々堂々と戦うために」戦車の台数を減らしてくれたり、なんだか「全力でぶつかり合う」という気持ちよさに欠けている気がしていました。
その点、本作で描かれているのは、「弱小v.s.弱小」のガチンコバトルです。
互いにできることを全てやって勝ちにいく、結果としてどちらかが勝つのだ、という、スポーツらしい気持ちよさがありました。
また、「練習」や「特訓」のシーンをきちんと描いてくれていたのもポイントが高いです。
大洗の歴女チーム「カバさんチーム」のカエサルが、戦車内を模した模型の中で装填の特訓をしているのが、これもまた正しくスポーツしているなという感じでとても良かった。
砲弾って、重いんですねぇ。あの(女子高生が一瞬で戦車を動かせるような、嘘の入り交じった)世界でも。
3.謎の本名押し
なかなか謎の見出しを書いちゃったなと思うんですが、作品視聴者ならわかってくれると思います。この作品、登場人物が何人(なにじん:どこの国の人)か、よくわからなくなります。
「イギリス風」「アメリカ風」「ソ連風」の学校に「ダージリン」「ケイ」「カチューシャ」なんて呼ばれる女の子がいるわけで。
たぶん「ケイ」は本名でしょうけど。
そんな謎空間なガルパンですが、本作ではアンツィオの子たちについて「この子たちは日本人で、カタカナの呼び名はあだ名なんだよ」と教えてくれる描写があります。
アンチョビは「千代美」と呼ばれて「アンチョビ!」と訂正していますし、カルパッチョとカエサル(大洗・カバさんチーム)は互いに「たかちゃん」「ひなちゃん」と呼び合っています。
カエサルたかちゃんは、カルパッチョひなちゃん相手だと、普段の男っぽいキャラ付けが外れて、女の子っぽい話し方になります。
尊い……。
この調子なら、「ダージリン」や「オレンジペコ」なんていう本名だったら苦労しそうな名前も、きっとあだ名なのでしょう。
良かった良かった。
6割は「アンツィオ可愛い!」で語れてしまう作品ですが、他の部分でもTVシリーズよりよくできたエピソードだと感じました。
ガルパンファンなら、観なきゃ損損、ですよ?
(今井士郎)
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