ネットには「本心ではない情報」が溢れている
Twitterをやっていると、知らない人によるバズったツイートが流れてきますね。
秀逸なジョークのツイートを見ると、時々不安になります。
これ、ジョークと気付かず本気にする人出てこないかなと。
直近だと、こんなツイートがありました。
女湯に小3くらいに見える男児がいて、本人も居心地悪そうにしてたから「ここに男の子がいると嫌な気分になる女性もいるんだよ。君はもう一人で男湯に入れるよね?」と諭したら素直に出て行ってくれたよ。
— たし (@punimuchiya) 2022年6月1日
一人前扱いされて嬉しかったようで「将来はおじさんみたいに立派な男になるよ」と言ってくれた。
素直に解釈すれば、「男児に対して良いことを言っている風だった人が、実は女湯に入り込んでいる変質者男性だった」というジョークでしょう。
こういうツイートには「嘘をつくな」「お前は変質者だったのか」等々、「書き手も本気にして欲しいと思っていない部分を本気にする」リアクションも付きがちです。*1
考えてみると、「本当のことを語っていない」情報には、いろいろな種類があります。
一部の人が混同しがちなアレコレを、分類・定義してみたら面白いのではないかなと思いましたので、この記事で挑戦してみたいと思います。
「本当ではない」情報たち
どんな種類があるか
パッと思いつく、「Twitterで見かけるような、本当でない情報」のカテゴリとして、こんなのがあります。
「嘘」というのはカバー範囲が広すぎて、上記の複数と重複したり、人によって定義が食い違いそうなので除外しています。
どんな軸で区別できるか
これらの「本心でない情報」は、以下の3つの要素で、かなり区別できるのではないでしょうか。
- 発信者本人が、真実だと信じているか
- 発信者は、受け取り手に真実だと思って欲しいか
- 情報発信に、誰かを「攻撃」する意図があるか
それぞれの要素が「Yes」なら1、「No」なら0のフラグで管理してみることにします。
並べてみよう
各々の要素を、
- 発信者本人が、真実だと信じているか 0/1
- 発信者は、受け取り手に真実だと思って欲しいか 0/1
- 情報発信に、誰かを「攻撃する」意図があるか 0/1
の3ビットでフラグ立てしてみます。
ジョーク 000
皮肉 001
釣り 011
嘘松 010
デマ(発信源) 01-
デマ(拡散者) 110
デマは「故意に流す発信源」と「信じて拡散する人」で意志が異なるので、別々に扱ってみました。
デマの発信源に「攻撃の意図がある」のか「ない」のかは、定義できませんでしたのでハイフンとしています。
なんか、綺麗に区別できてませんか?
良い感じに定義できてませんか?
「釣り」に「攻撃の意図」を認めるかであるとか、人によって納得いかない項目もあるかと思います。
そういう方は、自分の納得いくような比較軸で「綺麗に区別」できる方法を探してみるのも面白いのではないでしょうか。
名称と意味が違うのであれば、性質も異なるはずなのです。
余談
当初は、それぞれのフラグ立てをどのように判断したか、それぞれ解説する記事にしようかと思っていたんですよ。
しかし、いざ書いてみたら手間がかかる割りに冗長で面白くなさそうだったので、「皮肉」のところまで書いてみてカットしました。
もしも、読みたいという方がいらっしゃいましたら、コメントいただければ掲載を検討します。
(今井士郎)