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ゼロ秒思考『情報の薄さ』と『情報価値』

今日の本『ゼロ秒思考』

赤羽雄二著『ゼロ秒思考』を読みました。
ゼロ秒思考

ゼロ秒思考

毎度の通り、私の評価から。
五つ星満点で、星四つ、というところですね。
なぜ満点ではないかというと、私が、この本で結果を出していないから
実際のところ、きちんと本の通りに実践を重ねれば、結果が出るのではないかと感じているのですが、実践を始めて2週間(平日のみ実践)というレベルだと、「劇的な効果」は感じていないのが正直なところです。

どういう本か

この本が謳っている「ノウハウ」と「効果」は、割と単純です。

  • A4の紙を準備する
  • 制限時間1分で、「考えることのタイトル」「日付」「考えたこと(箇条書き)」を書き出す。
  • 1日10枚以上、このメモを作る
  • これを繰り返すことで、頭が整理され、思考が早くなる。最終的には、命題に対して「ゼロ秒で」仮説や答えを導く『ゼロ秒思考』にたどり着くことができる

こんな感じ。

実践度合いと、感じる効果

1日10枚を2週間も実践していれば、140枚になるのが、計算どおりの結果です。
実際のところは、90枚ですね。
休日にやってなかったり、序盤は1日10枚できてなかったり。
手持ちの紙や万年筆のインクがなくなると、その日は打ち止めにしてしまったりしています。

今のところ、

  • 劇的に頭が整理された
  • 頭が良くなった
  • マイナス感情に振り回されなくなった*1

という効果は出ていないようです。

ですが、書き書きするのは楽しいですね。
仕事の息抜き、気分転換、方向付け等、いろいろなタイミングで実施しています。

のちのち、「劇的な効果」を感じたら、晴れて五つ星評価に修正したいと思います。

どうしてこのノウハウがすごいか

この本の「悪い」方の評価には、「同じことばかり言っている」「内容が薄い」というものが、少なからずあります。

本があって、文字数がある。
しかし、文字数に見合う情報量がない、とします。
ちょっと、物足りないですよね。

でも、対象が「ノウハウ」の場合、考えようによっては、「情報量の薄さ」は「価値」にもなり得るのです。

考えてみましょう。
年収が倍になるノウハウを、5,000円で買えるとします。
以下のどちらも、同じく「年収が倍になるノウハウ」だとしたら、どっちが価値が高いでしょうか。

1.百科事典の厚さの情報量を読み、理解すれば達成可能。
2.月に一回「年収が倍になる」と言えば達成可能。

1の方が、たくさんの情報量があります。
なら、1の方が価値も高いでしょうか?

そんなことはないですよね?

効果がきちんとあるならば、ノウハウの情報量なんて、少ない方が良いのです。
そして、この『ゼロ秒思考』の場合、もう一つ大事な特徴があります。
実践と達成が容易で、基準がわかりやすいことことです。
「A4の紙に、所定の方法で、1分でメモを書く」
「1日10枚やる」
これだけですからね。

昔、とある速読法の本を読んだところ、こんなことが書いてあって、途方にくれました。

  • 花をイメージしましょう
  • 花をイメージの中で、大きくしたり小さくしたりしましょう
  • 花を、四方八方上下から、同時に見ているイメージをしましょう

……やってみても、イメージの話ですから、成功しているのかいないのか、方向性が正しいのか、全然わかりません。
花だけイメージしても「イメージの中で大きくする」って難しいんですよ。
比較対象を思い浮かべることで「大きくなった花」をイメージすればいいのか、イメージ内の架空の「スクリーン」の中で、花を大きくすればいいのか。
それに比べて「メモ書きノウハウ」の分かりやすいこと。

「単純なノウハウ」
「実践しやすいノウハウ」
というのは、仮に期待効果が少しくらい落ちたとしても、
「複雑で、実践できてるんだかないんだか分からないノウハウ」より、価値が高いのです。

つまり、
「『ゼロ秒思考』は非常に価値の高そうな、期待させてくれる方法論だよ」
「私は、しばらく実践を続けるよ」

ということです。

効果があがって、頭が良くなるといいなぁ……
(今井四郎)
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実践中。約90枚。

*1:そういう効果も謳っているノウハウなのです