出雲での動き
一昨日、出雲に着いてから、二日間に渡って出雲大社近辺をまわってきました。それぞれ、こんな感じです。
11/9(水)の動き
11時半に出雲市駅到着→出雲大社
→神門通り(しんもんどおり:出雲大社正門近辺)散策
→宿へ
→出雲大社
→神迎神事
11/10(木)の動き
宿→出雲大社→歴史ミュージアム
→出雲大社西側の散策
→神門通り散策
→前日の宿とは別の、駅前のホテルへ移動
今回の記事では、11/10夕方の、神門通り散策についてご紹介します。
神門通り食べ歩きの旅
……と、大げさなタイトルにしましたが、鳥居のすぐそこにある店舗の集まり「ご縁横丁*1」をうろうろした時のお話です。http://www.goenyokocho.jp
押し寿司・焼き魚販売中! 『日本海』
前日(出雲初日)に、焼き鯖寿司の試食をさせてもらったお店です。「いまなら、のどぐろのお寿司を2,000円ちょうどでお売りしますよ~(定価は2,500円くらい)」とお姉さんに言われて、迷いました。
2,000円でも焼き鯖寿司の倍額。高い。
でも、のどぐろなんだからあたりまえ。
それにしても。
「のどぐろって、小さい魚ですよね? 一尾でこんな押し寿司ができるんですか?」
「はい。とても大きいのどぐろを使っています。大きいから、普通ののどぐろより高級なんですよ。それを、脂っこくならないように酢で締めたり、いろいろ工夫して、おいしいお寿司にしてます」
ちくしょう! おいしそうだ! 買った!!
日本酒の手持ちもあるので、ホテルで夕飯にいただくことにしましょう。
なお、とっても美味しかったですとご報告しておきます。
よく脂がのっていて、ほどよく酢で締まっていて。
スッキリ系の日本酒との相性は最高でした。
立地的に「ご縁横丁」のエースか? 『えんむすびや』のサーロインおにぎり
出雲大社の正門から通りを渡ってすぐのところにある『大社門前えんむすびや』。初日から、気になっていたんですよ。
サーロインおにぎりって。
630円なら、手も出しやすいですし。
ということで、買った!
いい写真がなくて恐縮ですが、肉らしくて美味しかったです。
小振りのおにぎりなので、食べようとすれば一瞬で平らげられますし、おなかにもそこまでたまりません。
いいのか悪いのかわかりませんが。
番外・『出雲ぜんざい餅』
こちらでは食べ物をいただいていないのですが、紹介しないわけにはいかない事情があります。初日の夜、神迎祭の行われる稲佐の浜へ向かうべく、大社正門を出たときにふと、のどの渇きに気づきました。
神事をが終わる2時間後まで、何も飲まずにすますと、体調を崩しそうな予感がします。
しかし、近くにコンビニはないんですよね。
目に付いた『出雲ぜんざい餅』さんで、聞きました。
「すいません、この辺で、お水売ってるようなお店、ありますか?」
「お水ですか?」
「はい、のどが渇いちゃって、神事が終わるまではもちそうになくて」
「なら、こちらで飲んでいきます?」
「はい?」
店員のおばさまが親切にも、湯飲みに入った水を勧めてくれました。
ありがたくごちそうになって、神事に向かいました。
なお、そこから稲佐の浜に向かって数十メートル歩いたところに、自動販売機を発見したので、これから近辺をご利用の方は参考にしてください。
普通だったら、翌日になにか買って恩返しと行きたいところだったのですが……。
ごめんなさい、ぜんざい、得意じゃないんです。
立ち寄る方! いいお店なんで! ぜひ、ぜんざい、食べていってください!!
出雲の地鶏と地ビールをいただく!『光海どり』
食べ歩きレポートに戻ります。実は、食べ歩きで最初に入ったのがここでした。ご縁横丁の中でも一番奥の店、『光海(こうみ)どり』さんです。
ビールと唐揚げか。いいなぁ。でもあんまり出雲っぽくはないなぁ。どうしようかなぁ。
……と迷いながらメニューをにらみつけていたら、社長さん直々に売り込みを受けたので、味見させていただくことにしました。
ビールと唐揚げの感想
頼んだのは、地鶏の唐揚げ(醤油)(450円)と地ビール「ビアへるん」(ピルスナー・中)(600円)のセット。セット割引で950円。
一枚目の写真では分かりづらいのですが、
鶏、デカいです。
カリカリ・プリプリの美味しい唐揚げでした。
今井「ビールと合わせるんだと、もう少し塩辛くても嬉しいですね」
社長「関東の方はそういう人もいらっしゃるんですけどね。地元の方は甘いのがお好きなんで、これが一番、たくさんの方に美味しく召し上がってもらえるんですよ」
なるほど。
美味しいし、肉がデカいので、調子に乗ってビールをおかわりすることにしました。
今度は「ビアへるん」黒ビール(瓶・600円)だ!
肉もビールもいただいているんで、特別にセット割引(50円引き)でいただいちゃいました。
黒ビールは、一般的な黒ビールに比べると、苦みや酸味が穏やかでまろやかな、甘い印象でした。
私はスキッとしたピルスナーの方が好きですね。
地ビールらしい、スッキリしている割にコクが強めのビールでしたよ。
*2
出店の、意外な経緯
いただきながら社長さんと雑談していたら、出店の経緯を話してくれました。なんと、「お姉さんが末期ガンにかかり、出雲大社に願掛けをして手術に臨んだら完治したので、お礼にこの近辺を盛り上げたいと思った」のが、出店の理由だそうです。ガンは、とある事情で他人事と思えません……。
まだ、開店して2ヶ月くらいだとか。
道理で、私が購入した観光ガイド(2016年4月発行)で触れられいないわけです。
出雲の名物店舗となれるか、これからが勝負ですね。
「神様のお世話になったから、近くで商売して儲けよう」という考え方は好きです。典型的な「三方よし*3」の考え方ですね。俗人が宗教と付き合う形として健全な、一つの理想型だと思います。
今井の旅行の理由は? と尋ねられたので
「お客さんは、どうしていらしたんですか? やっぱり神在祭ですか?」と聞いてもらったので、俺のターン。「そうです。ここを舞台にしたマンガがあるので、神在月に、実際に来てみたくって。昨日の神迎祭から来たんですよ」
ここまで聞いたら、社交辞令で聞かざるを得ませんよね?
「なんてマンガですか?」
「『かみあり』です」
作品が嫌われないように、そのためには私自身がウザいと思われないように、Kindle版を見せながら20秒だけ『かみあり』をプレゼンしておきました。
- 神在月の出雲のマンガ。
- 作品内では、神様が普通にそこら辺を歩いていて、中学生と楽しく会話したりしている
- 「神様」が、由緒正しいのから、日本的には由緒正しくない海外の神様まで入り交じってて、日本人の宗教観らしくて面白い
これから社長が出会う出雲旅行者に、『かみあり』を知っていて、なおかつ会話で引き合いに出す人が何人いるかを考えると、社長さんには必要ない知識だよなぁ、とは思います。
いいじゃないか! 『かみあり』面白いし!
その後は、楽しく神様談義をして、失礼しました。
(スクナビコナ様いいよね! という話とか。社長さん的には「医学も司るのでお世話になった神様」ですし、私にとっては「大好きな児童文学と大きな関わりのある神様」です)
ほしい物が見つかった! 『神在之里本舗』
ここは、キャラクターもののおみやげ物やさんです。出雲の神話の神々をデフォルメしたキャラクターの商品を、いろいろと売っています。
初日にも、「かわいいなぁ」と見ていたのですが。
初日の夜になって、マンガを復習している時に気づきました。
『かみあり』6巻収録の出雲旅行記で、紹介されてる!!
(作者さんは見てないようですが)
という訳で、入店しました。
中にはかわいい、ひねくれ顔の神様キャラ商品が。
お客さんも他にいなかったので、お姉さんに聞いてみました。
「ひねくれた顔してるのが、八十神*4さんですか?」
「はい、そうです」
「不精髭のがスサノオさんで、素直な顔してるのがオオクニヌシさん?」
「ですねー。かわいいでしょー」
「かわいいですねー。ほんと」
『ひどいおみくじ』の感じとか、好きですよ。
……でも、使えないんだよなぁ!!
Tシャツ、ステッカー、缶バッジ。
買っても使えないし飾れないし……なんか欲しいんですけど……。
「LINEスタンプなんかも始めましたけど?」
「それだ!」
- 場所とらない
- 安い
- 日頃の会話で使える
→ニーズとばっちり合致。
買いました。
「このお店、マンガで紹介されてて。来てみたかったんですよ」
「え! なんのマンガですか!?」
「『かみあり』です(掲載ページ見せ見せ))
「嬉しい! みんなに伝えないと」
(よし。1冊は売れたな)
それから
ということで、二日目はこの辺で大人しく、出雲市駅のホテルに帰りました。帰ってのどぐろを堪能したのは、先に書いたとおりです。
宗教の聖地で、マンガの『布教』にいそしんでしまった2時間でした。
あー、二日目も楽しかった。
(今井士郎)
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