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ゲームマーケット2015秋 「飲ませていいのは、飲む覚悟がある奴だけだ」

ビッグサイトに行ってきました

11月22日、またしても行ってきました。
東京ビッグサイト
今回のお目当てのイベントはこれです。

ゲームマーケット東京 2015秋

学生時代、浅草の都立貿易センターで実施されていたとき、ゲームマーケット迷い込んだ時から、私のボードゲーム人生は始まりました。
ゼミでゲーム理論を勉強していたのもあって、「どれどれ、世のゲームにゲーム理論的感性は役立ったりするんかいな」という興味でゲームをプレイしてみたところ、ゲーム理論で必勝できる訳ではもちろんないが、初見ゲームの構造理解には、ゲーム理論の感性がかなり役立つという結論を得ました。

勝利条件勝利条件へ近づくための条件整理が人より少しだけ早いので、試遊させてもらうと、意外と勝てたりもします。

問題は一緒にボードゲームを遊ぶような友達がいないということですが、まぁ、そんなことは些細な問題です。

ということで、今回の記事は、遊ばせてもらったゲームその他のレポートです。

試遊させてもらった作品

私がゲームマーケットに参加する一番の目的は、いろんなゲームを試遊(読んで時の如く、試しに遊ばせてもらうことです。試食のゲーム版)させてもらうことです。

滞在時間が短く、あまり多数の作品は遊べなかったのですが、たったの2時間半の滞在でも、結構楽しむことができました。
ここから、遊んだゲームをご紹介します。
(記事中のゲーム内用語は、私が解説用に独自に使用しているものです。
ルール上の正式な定義とは異なりますので、ご了承ください)

カレンと海賊の島

今回のゲームマーケットは、いつもと同じく全くの予習なしで参加しました。
正直、お目当てのない状態で参加すると、どこに行ったものか途方に暮れるんですよ。一瞬。
そんなわけで、最初はみんな大好き冒険企画局*1さんのブースに行ってみました。
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遊ばせてもらったのは、ひとり遊び用カードゲーム『カレンと海賊の島』
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ルールは、以下のような感じです。

  • プレイヤーは、無人島に漂着した美少女「カレン」を操り、「海賊戦を奪って無人島を脱出」することを目指す。
  • 山札からカードを取り出し、目先の「課題」カードを決定。
  • 「デッキ」から規定枚数のカードを取り出し、その時の「課題」以上の勝利点をためたら課題達成。
  • 達成した「課題」カードはそのまま「デッキ」の一部になる。
  • こうして「デッキ」を強化しつつ、勝利条件となる「海賊戦退治」の課題クリアを目指す。

結果は、勝利条件である、海賊船退治の課題をクリア!やりこみ要素はまるで手をださず、というものでした。

面白い。面白いけど、わざわざ一人でカードゲームをプレイする時間作るかな……と考え、購入は見送り。
友達がいないって言ってたろうって?
それとこれとは、話が別です。

同じブースで、「飼っている羊を増やしていくゲーム」『シェフィ』も展示されていました。
カレンの遊び方を教えてくれたスタッフさんも『シェフィ』は一押しだったそうなのですが、同じ理由で購入は見送りました。
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カードもマットも、かわいいです。

確かに、どちらかを購入するなら、シェフィの方が面白そうでしたね。

オトーリバース

次に立ち止まったのは、CAMPFIREさんという組織のブース。
オトーリバース』というゲームを遊ばせてもらいました。
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スタッフさんにゲームの説明(インスト、と呼びます)をしてもらってゲームを始めるのですが、説明にいちいち「ヒドい!」とつっこんでしまったほど(本当につっこみました)、全てがヒドいゲームでした。

  • 沖縄の、酒の飲み比べの風習オトーリと、酒飲みがトイレに駆けこんでやるアレ「リバース」(←ヒドい!)を合わせたタイトル 
  • プレイヤーは、ターンに一枚ずつ、「酒カード」を引いていく
  • 酒カードを引いて、自キャラクターのキャパシティをオーバーしなければセーフ
  • キャパオーバーまでに「休む」宣言をしていれば、そのターンに「飲んだ」酒の勝利点を取得する。
  • キャパをオーバーしたら、その瞬間「リバース」したことになり(←ヒドい!)、自分のキャラカードを裏返す。キャラカードの裏には、トイレが書いてある(←ヒドい!)。
  • リバースすると、そのターンで貯めた勝利点はフイになる。
  • 各プレイヤーは「アルハラコイン」(←ヒドい!)を配られる
  • アルハラコインを使うと、「他人が引いた酒カードを奪う」(←ヒドい!)ことや、「自分の引いた酒カードを他人に押しつける」(←ヒドい!)ことができる。
  • リバースすると、アルハラコインが一枚もらえる。(←ヒドい!)
  • アルハラコインを持ちっぱなしにしていると最終的に減点されるので、特に終盤は積極的なアルハラが推奨されるゲームデザインとなっている。(←ヒドい!)
  • 制作チームは「アルハラシステムズ」。(←ヒドい!)

リアルにアルハラをする輩は大っ嫌いですが、このゲームは終始大笑いしながらプレイしました。
これは、勝利ならず。

ルールの簡単さ、題材の感情移入しやすさ、絶対、遊んだら笑えるという確信により、購入!!

ゲット☆スイートラブ(ゲスラブ)

「やろうぜ!」と人を誘えるかという人目を気にして購入には至りませんでしたが、これも面白かったです。

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プレイヤーが配られた手札で女の子の性格付け(部分的にしか、どんな性格付けをされたかは分からない)をしていき、最終的には「どの子を彼女にするか」のオークション
理想(最高得点)の彼女を手に入れたプレイヤーが勝利、というゲームです。

「まじめ」や「健康的」といった加点対象の個性も「地雷」個性と同時に付加されてしまうと、減点対象個性に変わってしまう、等、何なんでしょうあれは。
「シャレの利いた」? 「センスのいい」? ゲームでした。

こちらは、奇跡的な圧勝をすることができました。
私の彼女、ミドリちゃんは、「優しい」性質が割り振られたので、減点対象「特殊性癖」すら加点対象に化けたのです。

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私の「彼女」は、右下のミドリちゃん

他のプレイヤーの彼女が全てマイナス数値になっている中、20点という高得点を叩き出し、圧勝しました。

女性客が「彼氏版つくってるんですよね!? 楽しみにしています!」と、とても楽しそうに話していったのも印象的でした。

その他の作品群

ゲーミフィジャパンさんの『龍勢』。
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宇宙飛行士になるための訓練を描いたゲーム、らしいです。
「『宇宙兄弟』みたいな?」と聞いてみたら、「私は宇宙兄弟を知らないんですが、いろんな人が言ってたので、そうなんだと思います」ってスタッフさんが言ってました。
パッケージがかっこよくて、購入。

その後、試遊もさせてもらいましたが、楽しめるかは未知数ですね。
「アイコンタクトだけで、『リーダー』が他のプレイヤーに指示を出す」というゲーム性は、無理ゲーになるか、「会話禁止」というルールの運用がぐだぐだになるかというリスクを孕んでいます。

Serious Funさんの『戦隊P(せんたいプロデュース)』。
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「頭」「上半身」「下半身」をつなげて、「強い(点数の高い)ヒーロー」や「面白い(投票で決める)ヒーロー」を作っていくゲーム。
全てのカードで「首回り」「腰回り」の太さが一致しているために、無茶苦茶なカードが不思議とつながってしまう。
適当にやっていても笑えそうなゲームでした。
(笑いました)

ウォーロードゲームズさんブースの『ボルトアクション』。
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順番待ちで遊べませんでしたが、とにかくかっこよかったです。
戦車とかフィギュアとか、簡単に作れる(塗装だけにしたって、大変そうです)ものなのでしょうか。
「作り上げる」「保管する」どちらもハードルが高くて、この手のゲームは手が出せそうにありません。

総合的に

たったの2時間半なので、消化不良になってしまうかなとも思ったのですが、どうしてどうして、満喫しました。

そろそろ、「ボードゲームに興味がある人」から「ボードゲーム経験者」にランクアップしてもいいかなという程度には、経験を積んできました。(「中級者」にはまだなれませんが(笑))
さっとゲーム性を理解するのには、慣れてきましたね。

今回のゲームの中では、『オトーリバース』との出会いが、一番印象的でした。
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次回は5月。
楽しみにしています。
(今井士郎)

閉会間際、まだ持っていなかった『ごきぶりポーカー』を購入。

Drei Magier ごきぶりポーカー

Drei Magier ごきぶりポーカー

これ、ルールはとても簡単で、誰とでも盛り上がれる傑作です。

*1:冒険企画局:ファンシーなデザインのボードゲームや、TRPGルールを発売している企業。『鑑これTRPG』を発行しているのもこちら