今日も元気に問答御用

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人の死なない方の『亜人』 『亜人(デミ)ちゃんは語りたい』

ちょっと仕事に行き詰まったり、鬱っぽかったりして、すっかり更新が滞っていました。
月間更新数ゼロは避けたいと、急いでタイピングをしていると23時過ぎ。

鬱な生活の癒し

2週間前、精神的な沈み方が最高潮だったある日のこと。
いつもお世話になっている『きんどるどうでしょう』さんのTwitterで、とある作品の99円セールが宣伝されていました。

亜人(デミ)ちゃんは語りたい』です。

あらすじ
高校の生物教師・高橋鉄男は、亜人(あじん)と話してみたかった。
ご存じのとおり亜人とは、おとぎ話や神話のモデルになるような、通常の人間とは違った特性を持つ人たちのことだ。
彼らから、世界はどう見えるのか。話しを聞いてみたかった。

しかし、亜人に「興味」を持つことは当人たちに失礼で、けしからん、という風潮が、高橋の夢の実現を阻んでいた。

亜人に会うことはできないのか。
そんな高橋の前に現れたのは、新任の数学教師、佐藤だった。
彼女は亜人サキュバスだった。
あと、新入生には、バンパイヤと雪女とデュラハンがいた。
なんだよこの亜人密集地帯。
なお、亜人は全員、美女ないし美少女である。

高橋と話したバンパイヤは言った。
「『亜人(あじん)』って響き、カワイくないでしょ?
 だからね? 『亜人(デミ)』って言うの!」
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(第一巻 p.20 かわいい)
高橋鉄男は語りたい。
亜人(デミ)ちゃんと語りたい。

おはなしの作り

この作品は、一話完結の架空世界日常ものです。
登場する亜人ちゃんたちは、「特異体質の人間」という風情で、一部の特徴を除き、超能力はありません。

  • バンパイヤ:血を飲みたい欲求や、人に牙を立てたい欲求がある。国から支給される血液パックをたまに飲む程度で、充分に我慢可能。暑さや直射日光に弱い。
  • デュラハン:首と体がつながってないが、なぜか生きてる。世界に3人しかいない。ほかに超能力がある訳ではないので、頭はなんとかして『運搬』しないと移動しないし、頭と体が離れると、体側では視覚も聴覚も働かない。体と頭を離した最長記録は、東京・岡山間
  • 雪女:たまに周囲の空気が冷える。凍った分泌物を出したりする。
  • サキュバス:一番『超能力』が強い。異性を『催淫』してしまう。気合いと格好で、ある程度抑制が可能。

亜人ちゃんと高橋先生が雑談やお悩み相談をしたあと、だいたい、亜人の身体的特徴と絡めた慣用句で、ダジャレっぽくシメてお話が終わります。

デュラハンちゃん「(自分の頭を)抱きしめてもらっていいですか!?」
高橋先生(常に自分の頭を抱えてるから、人肌が恋しいんだな)「いいぞ。ぎゅー」
バンパイヤちゃん「みたぞみたぞ~。いいふらすぞ~!」
デ「先生もデュラハンの仲間入りするかもしれませんね?」
高「は?」
デ「クビか飛ぶんじゃないですか」
高「笑えん!」
(第4話終盤のおおざっぱな流れ)

これだけ読んでも笑えないでしょうが、作者のドヤ顔が透けてきそうな感じも含めて、本編で読むと面白いんですよ?

殺伐とした生活の癒しである

多少のトラブルはあるものの、大方平和に続いていく、人外美少女とおっさんの生活。
生活がつらいと、殺伐とした話や頭を使う作品を楽しむ余裕がなくなりますからね。
こういう、頭空っぽにして楽しめる平和な話が、貴重です。癒しです。

みんな仲良し。
みんないい子。
おじさんは癒されますよ。

『かみあり』に似た空気?

私は読んでいて、お気に入りのマンガ『かみあり』に似た空気を感じました。
異分子の紛れ込んだ、非日常系日常作品というか。
あっちは「神様」、こっちは「亜人」。
『かみあり』に比べれば、非日常要素は少なめかもしれません。

「もしも、こういう特異体質の人がいたら?」という思考実験が楽しい作品です。

おわりに

ほかにも、キャラの良さを語りたい作品なのですが、今日のところはこの辺で。
この作品を扱う次回記事があれば、キャラ紹介をすることにしましょう。

ここまで書いて、9月はあと5分です。
月内更新は厳しいかもしれませんね。
(今井士郎)

こちらは、人が死ぬ方の亜人

亜人(1) (アフタヌーンコミックス)

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