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アラサーサラリーマンが「考え方を考えてみる」「考えたことを書き残す」ブログ。ツイッターアカウント @shiroimai

日用品購入時に考えたい、3つの価値観

日用品購入時の検討基準

金玉さんのこんな記事が出ていましたね。

生活基盤に投資することで、生活と娯楽の「コスパ」を上げるのが、貯金のためには大事だよ、といった内容です。

数千円とか、数万円するようなちょっと高額な日用品を購入するとき、似たようなことを考えているので、こちらでも記事にしてみたいと思います。

3つの価値観

日用品の「買う」「買わない」を検討するとき、私はこういう物差しで考えています。*1

  1. 出費を抑えられる「節約価値」
  2. 生活が便利になる「便利価値」
  3. 使うと楽しい「オモチャ価値」

1と2は普通なんですけど、3を自覚的に考えている人って、少ないんじゃないかな、と思います。
この価値観を整理すれば、「無駄遣い」かどうかの検討がスムーズになるんじゃないでしょうか。

1. 買うより、外注するより安くなる「節約価値」

これは考えやすいですね。「購入して使えば、出費がその分抑えられる」という価値です。

例えば洗濯機。

コインランドリーで1回洗濯するのに500円かかるとすると、2万円の洗濯機でも40回で元が取れます。*2
週に1回使うなら、1年で元が取れますね。2年目からは「コインランドリーを使うより得」です。

2. 生活が便利になる「便利価値」

直接的なお金には表れない「生活が便利になる」という価値です。
「面倒くさい」「時間がかかる」が解消されるという価値。または、「よりよい成果が得られるようになる」価値。

上記の記事で例示されていた「風呂桶で洗濯する」時間と労力が「洗濯機を買ったら解消した」というアレです。

「シェーバーを買い換えたら、カミソリ負けせず深剃りできるようになった」とか、「掃除機をコードレスにしたので、掃除が楽になった」とか。

ダイソン 掃除機 コードレス V8 Fluffy+ SV10 FF COM2

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成果は数字にしにくいので、「元が取れた」を客観的に定義するのは難しいです。「短縮できた時間は、時給1,000円換算で○○円相当」とかいうアプローチもナシではないですが、○○時間空いたところで、別に時給1,000円で働ける訳ではないので、ちょっと微妙。

3. 使うと楽しい「オモチャ価値」

1と2は割は当たり前なので、主に訴えたいのはこちらの価値観です。

「節約になる」とは限らない、「便利になる」とも言い切れない、そんな日用品でも「使うと楽しい」なら買っても良いんだよ、ということ。

私が買った物だと、圧力鍋とかコンベクションオーブンあたりの調理器具が真っ先に思いつくのですが、これらは「節約価値」や「便利価値」もそこそこあるんですよね。

「ガス代の節約(節約価値)」とか、「外で食べたら○○円の物が、材料費+αで食べられる(節約価値)」とか、「フライパンとは違う調理ができる(便利価値)」とか。そこに、「使うと楽しい(オモチャ価値)」が上乗せされる。

私の日用品として、「節約価値」も「便利価値」もないものとして顕著なのは、万年筆ですね。

パイロット 万年筆 カヴァリエ ブルー 中字 (M) FCA-3SR-L-M

パイロット 万年筆 カヴァリエ ブルー 中字 (M) FCA-3SR-L-M

私が普段遣いしているのは3,000円の安物万年筆ですが、普通のボールペンやシャープペンシルと比べたら、ペン自体も高級だし、インク代もかかります。落としてしまってペン先を歪めてしまってたときは、ペン先(というか、ほぼ本体)を買い直したり、交通費を使ってペンクリニックでメンテしてもらったりしていました。つまり、節約価値はありません。

インクを入れ直さないといけないので、「作業時間を短縮」的な意味での便利価値もありません。

パイロット 万年筆インキ INK-70-B 70ml 黒

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万年筆で得られる利益は、「書き味が良い」ということと「なんか、楽しい」ということだけです。
前者は「便利価値」とも言えますが、「便利が一番」という価値観だと、やっぱり万年筆は使えないんですよ。
「なんか楽しいから」使う。この感覚を尊重してもいいと思うのです。

使い倒せるか自信のない日用品を買うときは「オモチャとして、楽しそうだから」という理由づけをよくしています。
お財布と相談ですが、そういうお金の使い方も、いいじゃないですか。

まとめ

私の中で、価値に満足さえしていれば、それが1~3のどれに当てはまるのかは、実はどうでもいいんです。ただ、他の人に「なんで、万年筆なんてわざわざ使っているの?」と聞かれたとき、「節約価値」と「便利価値」しか知らないと、答えに窮してしまいます。
「ボールペンで書くより速く書けて便利なんだよ!*3」「ボールペンを半年に1度買い換えるより安いんだ!*4」などと、無理のある主張をしてしまいかねません。

「なんか楽しいから」「好きだから」。
そういう主観的なところを、自覚し、尊重してあげましょうよ、というのが、私の提案です。
(今井士郎)

万年筆ラクガキ講座 (エイムック 4035)

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*1:物差しの名前は、私が勝手に呼んでいるものです。経済用語や一般用語ではありません。

*2:水道代や電気代は無視できると仮定。このくらい雑な計算なら、影響はないはずです。

*3:書くスピードに、ボールペンと万年筆で有意な差はないと思います。

*4:高いボールペンを半年に1度買い換えていたら、確かに安い万年筆より高くつきます。でも、万年筆を長く使える人は、ボールペンを半年に1度のペースで壊したりなくしたりしません。