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ネットワークスペシャリスト資格、合格しました!!
2018年12月21日に、2018年秋期情報処理技術者試験(高度区分)の合格発表がありました。
私はネットワークスペシャリスト資格を受験していたのですが、無事に合格していることが分かりました。
せっかくなので、自分向けの記録がてら、どのように勉強したのか紹介しておこうと思います。
前提
勉強法の紹介にあたって、前提を披露しておきます。
私の持っていた土台の知識(資格)と、勉強法の目的意識についてです。
事前に持っていた資格
私は、情報処理技術者試験の下記資格を取得済みでした。
また、ベンダ資格として下記資格も持っていました。(失効済み)
今回は「ネットワーク」資格を取ったわけですが、この程度にはネットワーク技術に慣れていたことをお断りしておきます。
また、業務でもITに触れる機会はあります。基本業務はIT業界の事務仕事で、バリバリに設計や設定をするわけではないのですが、慣れ親しんではいるわけです。
本記事は、このような事前の経験と個人の素養に基づく勉強法を紹介するものであり、再現性は保証しません。
ご了承ください。
資格取得の目的意識
「本質はおいといて」というのが、私の目的意識です。
業務に使えるような形で身についているかはとりあえず度外視して、資格を取ってしまえと。あんまり自慢できるスタンスではないですね。でもまぁ、取ってしまえば官軍よ、と。
ご了承ください。
概要
具体的な勉強法の解説の前に、合格向けての目標地点を確認します。
午前の目標
「IT一般の問題(午前1)」と「ネットワークに関する問題(午前2)」について、4択の選択問題*2で6割獲得すれば合格です。
つまり、下記の要素を積み上げて、全体の6割取れれば突破できます。
- 自身のIT知識で回答できる問題
- 問題を丸暗記して答えられる問題
- 分からないが、勘で答えてしまって正解する問題
最後のはさすがにアテにならないので、先の2つで6割を獲得できるようにしましょう。
午後の問題
午後1・2は、学習の際、能動的に区別する必要はないと思います。ネットワークに関する選択式、短答、または1文レベルの記述式問題です。
こちらは、下記で全体の6割の得点を取れれば突破できます。
- 自身のIT知識で回答できる問題
- 問題文から答えを導き出して回答できる問題
- 自身のIT知識だけでは回答できないが、問題文で知識を補強した結果回答できる問題
実際のアプローチ
午前・午後試験共通 IT知識の獲得
何はともあれ、最小限の知識はないと問題に回答はできません。
私は、下記の方法で知識の補強を行いました。
- 午前問題(1・2ともに)をWeb上の過去問で解く
- 解答を見ても知識的に納得できなかった問題は、Google先生に聞いて確認する。キタミ式基本情報本(後述)に書いてありそうな内容は、そちらで確認する。
午前問題のWeb学習
選択問題式の資格学習における基本思想としては、『大量高速回転勉強法』のスタンスを採用しています。
要は、「問題そのものを解き、解説を読むというセットを繰り返し、大量のセットをこなすことで、知識を定着させる」という方法です。
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参考書をただただ黙読しているのと比べ、知識の定着効率が断然良いです。弱点は、問題部分しか暗記しないことで知識の網羅性が怪しくなることです。本質的で網羅的な知識を身につけたいと思ったら、参考書を丹念に繰り返し読まないといけません。
しかし、情報処理試験に合格することを目的とした場合、午前問題を5カ年分も満点解答できるようになれば、午前試験の突破は堅いですし、午後問題に必要な知識も相当程度つきます。
合格を至上目的にするとはいえ、午後問題へ向けた知識定着も目的ですので、「選択肢をきちんと理解して正答を選べるようにすること」と「間違いの選択肢が示す用語の意味」あたりは、把握に努めました。
過去問は、下記サイトで解きました。
最新の年の問題を90点~100点程度取れるようになったら前年の問題を解く、とやっていくと、4年目ぶんに挑戦するあたりでは、初見で6割を突破できるのではないでしょうか。
よくわからない問題は、キタミ式で学習
基本情報試験の際から、キタミ式教材にはお世話になっています。
キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 平成31/01年 (情報処理技術者試験)
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現在は応用情報向けの教材も出ているんですが、応用情報も基本情報教材で充分だったんですよね。何が違うんでしょうか。
キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 平成30年度 (情報処理技術者試験)
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文系向けに、わかりにくいIT用語の概念や利用目的を解説してくれているので、非常に分かりやすいです。
「○○という概念が登場したけど、説明済みの××の概念では対応できないの?」
「△△というケースでは、××の概念を使うんでは面倒過ぎるんだ」
みたいに、漫画のキャラが解説してくれます。
一般的な情報処理の教科書だと、「○○」という未知の概念を説明するのに「□□」という未知の概念が使われていたりして、あるいは「○○」という概念の意味は一応理解できても、それで何が便利になるのかまるで分からなかったりして、初学者はなかなか理解できないんですよね。
事前に取得した情報処理資格の受験時も、キタミ式(基本情報向け)と受験資格試験の過去問で、教材は充分でした。
午後試験向け 「問題文」への対応
国語は、昔から得意なんです。
なので、「論述力」に関する対応は考えませんでした。
知識の取得以外で目指したのは、以下の2つです。
- 知識で答えられない問題の答えを、問題文から拾えるようにする
- 短文で答える必要がある問題について、「情報処理で求められる回答」を作成できるようにする
結構、必要な知識が問題文に書かれていることも多いです。知識で答えられなくても、丹念に問題文を探すのに慣れる必要がありました。
また、情報処理試験的「過不足ない回答」は、私の直感からすると、簡素に過ぎる気がします。素直に「過不足ない回答」を書こうとすると、問題文や制限文字数に合わない。
求められる回答形式に慣れる必要がありました。
対策に使用したのが、平成29年版の午後問題を解説した『ネットワークスペシャリストの魂』でした。
ネスペ 29 魂 -ネットワークスペシャリストの最も詳しい過去問解説
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「なぜ、この回答になるのか」「他に想定され得る○○という回答は、なぜ不適当なのか」が良い感じに解説されていて、読みやすく説得力を感じる教材でした。
無味乾燥な問題文を、人間語に翻訳して解説してくれるのもポイントが高いです。実際の試験では、自力で問題文を人間語に訳して理解できないといけません。
本に書かれた過去問を真面目に解いて(ノートに回答)、解説を一読する、という形で利用しました。
大量の教材をクリアする時間がなかった、というのも、選定基準としては大きかったです。
ネスペの魂は、1ヵ年分しか問題が収録されてませんからね。時間的な余裕があれば、他の教材と迷ったでしょう。
学習の総量
学習に費やしたのは、平日の移動時間(Web問題集対応)を数日、週末を2日といったところでした。 Web問題集で10時間弱、5カ年分を3セットくらい、週末に『ネスペの魂』に挑戦して、そちらは1巡しかできなかった、くらいです。
一般的に、あんまり充分な勉強量ではないと思います。できれば真似せず、もっと時間を確保してください。
まとめ
本記事で記載した学習の目的意識は、論文を含まない情報処理技術者試験一般に利用できると思います。
- 午前の過去問をメインとして、参考書を併用しながら「必要な知識」を身に付ける
- 午後の過去問に挑戦して、「正答の引き出し方」と「求められる記述の仕方」を身に付ける
この両方ができれば、他の資格も取れるはずです。学習の際、ちょっと意識してみてはいかがでしょうか。
(今井士郎)
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