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AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルを取得したので、学習法を公開する

『夏休みの宿題』は、資格取得でした

東京オリンピックで盛り上がる8月上旬。私は一週間の夏休みを迎えていました。

コロナ感染者数がとんでもないことになっている中、帰省することも一人飲みもできず、余暇らしい過ごし方はできなかったのですが、暇ではありませんでした。
夏休み最終日に、AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナルの試験を予約していたからです。

結果は、無事合格。

今回は、私が使った参考書と、学習方法を書いておこうと思います。

とても素直な学習法ですので、『選択式のパートがある資格試験』の学習方法としては、汎用性の高いものです。 AWS認定以外の各種資格試験をする方にも、読んでいただけると幸いです。

AWS資格以外の試験勉強に活用したい方は、下記の目次から『学習法』の項目に飛んでください。

試験に臨んだ際の、今井の前提知識

私が試験勉強を開始した際の、前提知識はこんなところです。

  • AWS構築・設計の実務経験なし
  • AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル(以下、適宜「AWSプロ」と表記) は、3年前の秋に1回取得済み
  • AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト(以下、適宜「AWSアソシエイト」と表記) も、AWSプロに先行して3年前には取得済み
    • 当時、会社で数日間の研修を受けさせてもらったりはしていました
  • 学習開始時点で、AWSプロの過去問・模擬問題に挑戦したところ、正解は2割程度。自信を持って誤答を消去できる問題はナシ

3年前に研修を受けさせてもらった経験はあるので、そこはアドバンテージなのですが、試験の回答に使えるような細部の知識は、綺麗に抜け落ちていました。
AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト 資格を持っている方であれば、今回ご紹介する参考書で、充分に合格圏内にたどり着けるのではないかと思います。

では、次の項目から、具体的な学習方法を紹介していきます。

参考書探し

AWSの公式見解を見ると、AWS関連資格の学習方法は、「AWSによる研修を受けること」「AWSの公開している公式コンテンツ(ホワイトペーパー)を熟読すること」となっています。

研修は日数もお金もかかるので却下。
ホワイトペーパー熟読は正攻法なのですが、試験のポイントが分からないと、どこを暗記する必要があるのか分かりません。
もうちょっとお手軽に「勘所」を掴める教材が欲しいんですよね……。

と思っていたら、ありました。

AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル ~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説』(リックテレコム)です。

2020年6月発行。私が初めて受験したころにはなかった教材です。
Amazonレビューのあまりの高さにびっくりしつつ、購入しました。

結果的に、こちらの書籍ほぼ一本で、資格を取得することができました。
AWSアソシエイトについても同ブランドの書籍が出ていますので、AWSアソシエイトも、ある程度のベース知識に加えて同書を読めば、取得の近道なのではないでしょうか。

学習法

参考書を購入しただけでは片手落ち。問題は、学習をどのように進めるかです。
学習方法として、参考書を「やる」みたいな雑な表現もよく見かけますが、「参考書と、どのように向きあうか」が「学習法」の重要なポイントなのです。

私がやったことは、大きく2つの項目で語れます。

  • 個別の問題は、『誤りの選択肢』がどう誤りなのか説明できるようにすること
  • 参考書全体を、可能な限りの回数周回すること

学習に必要なものの準備

まずは、学習に最低限必要なものを準備しましょう。

  • 参考書(前述のもの)
  • ノート(個人的には、コクヨのB5サイズを愛用。1つの試験勉強に使うだけなら、30枚つづりで充分でしょう)
  • 黒ペン(シャープペンシル・鉛筆系も可。私は万年筆を使用)
  • 赤ペン(黒ペンと色違いで、文字を書くのに適した太さ・色のペン)

あとはお好みで、キッチンタイマー(50分で学習時間を区切る、とか)や紅茶、缶コーヒーやお菓子を準備すれば良いでしょう。
ご紹介した参考書は、電子書籍でも発売されていますが、物理書籍を強くお勧めします。

『参考書』というジャンルは、電子書籍に最も向かないジャンルと考えています。
「問題」ページと「答え」ページを行き来したり、別章に書かれた情報を参照したりといった使い方が頻発しますからね。電書だと辛いんです。

『誤り』を説明できるようにする

選択問題は、「正しい選択肢」を選ぶ問題形式です。
「正しい選択肢」を選ぶためには、「他の選択肢が誤っている」ことを確認するのが理想です。
AWSアソシエイト・AWSプロの場合、『誤り』のパターンは3種類あります。

  • AWSの仕様として、できないことが書いてある*1
  • AWSの仕様としては可能だが、設問の要件を満たさない*2
  • AWSの仕様としては可能だが、他の選択肢の方が優れている*3

全ての選択肢を検証して、上記の観点でふるいにかけましょう。
ノートに、各選択肢へのコメントを記載してやります。問題や選択肢に書かれた構成を、ざっとイラストにしてやるのもOKです。

黒ペンで、各選択肢が「どのように間違っている」か、あるいは「正しいように思う」のか、書き込んでいきましょう。
そして、答えを見て、赤ペンで添削しましょう。

知らない単語が登場したら、黒ペンの時点で、「○○ってなんだ?」と書き込むのもOK。
解答を見ながら確認して、赤ペンで補足してやりましょう。

黒ペンで書きこんでいた見解が正しいなら、丸をつけてやったり「yes」と書き加えてやったり。
見落としていたポイントは、赤ペンで追記しましょう。

写真は、実際のノートです。殴り書きですが、雰囲気は分かるかと思います。
赤で丸を付けている箇所は「これが正解の選択肢」か、「黒ペンで書いたコメントは正しい」の意味です。

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繰り返す

「同じミスを二度することは許さない」という人もいますが、一度したミスを二度しない人がいたら、天才が簡単に出来上がります。
凡人である我々に、それは不可能です。

何回かやらないと覚えませんから、周回しましょう。

今回扱った参考書では、1~3章が試験範囲の解説や知識解説、4~8章が単元ごとの模擬問題と解説、9章が模擬試験問題となっています。

1~3章は、時間短縮のためスルー。問題の解説を読んで分からないときに、索引から飛んで参照しましょう。*4

私は、4~8章の問題を1問解いては答え合わせ。
4~8章全体を1回ずつ解き終わったところで、4~8章をもう一度やり直しました。
そして、2巡目でも間違った問題を再度解きなおして、9章に進みました。
理想的には、各章が終わったところで、「全問正解」できるまで繰り返して次の章に進みたかったところです。

9章は、全問解いてから丸付けして、再度全問解いて、と行きたかったのですが、試験まで時間がなかったので、一問ごとに答えを確認する形で進めました。最終的に、完走はできずに、1/3くらいのところでタイムアップ(試験開始)。

参考書すべてを消化できなかったのは残念でしたが、この程度の網羅率でも合格できるという証左でもあります。
あの問題集は、いい問題集です。

まとめ

過去問や模擬問題で学習できる、選択形式の資格試験なら、この方法で正しく学習を進めれば、合格は着実に近付くと思います。

  • 選択肢の『誤り』をノートにコメントして、各問題への理解度を深める
  • 問題群を、可能な限り繰り返す

皆様の資格試験対策学習に、少しでもお役に立ちますように。
(今井士郎)

*1:例:「Q.Microsoft Active Directoryにサインインしているユーザが、再度の認証なしにAWSマネージメントコンソールを使用する方法はどれか」「A.OAuth 2.0を使用する」→OAuth 2.0はActive Directoryとの連携には使えないので不正解。(『AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル ~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説』4.1章 問2より)

*2:例:「Q.Direct Connectのみ接続されている環境との接続を、低コストで冗長化するためにはどうすればよいか」「A.既存のDirect Conneceリンク経由で新たにVPN接続を構築する」→セキュアにはなるが冗長化ではないので不正解。(同書5.2章 問3より)

*3:例:「Q.オンプレミスで利用中の20個のアプリケーションを移行するのに最適なソリューションは何か」「A.Elastic Beanstalkを使う」→設問の条件(詳細略)においては、別選択肢のECS利用の方が効率的である。(同書6.2 問3より)

*4:本を読んでも分からなければ、Webで公式の記事や技術者ブログ等の解説を参照しましょう。