『ダンまち』4期お疲れ様でした
1月から3月にかけて放送された、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』深章 厄災編、面白かったですね。
cv.早見沙織のクーデレキャラ、リューさんとの決死行が描かれていました。
ライトノベルではちょっと珍しいレベルの、どシリアスな冒険と、補給もない状況下でなんとか生還するための、従来よりやや地味なバトル。そして、回想で紡がれる「高潔な美少女キャラたちが総崩れになっていくカタルシス」等、見どころの多い作品でしたね。楽しかった
このあたりは、原作でもめずらしいレベルの重苦しさですよね。
アニメ2期・3期が合わなかった方でも、一見の価値ありだと思います。
一方、原作小説では
そんなアニメの放送中である2023年1月に、原作小説の最新18巻が発売されていました。
物語上、大きな節目となる話。どのように風呂敷を畳むかと、読者としてファンとしてヒヤヒヤしていましたが、きちんと面白く畳んでくれました。大森先生、偉い。
そんな18巻の冒頭で、主人公ベル・クラネルはついに「レベル5」に到達していましたね。
同作中の世界で言えば、ベルの絶対の目標である美少女剣士、アイズ・ヴァレンシュタインの登場時点でのレベルが5でした。
レベル5と言えば、作中世界では「一級冒険者」と呼ばれる最高峰のレベル。
街を代表する超強豪組織*1でも1人しかいないような、とんでもないレベルになってしまいました。レベル1だった物語当初から数えて、おそらくは作中の時間経過にして数ヶ月くらいで。
本来、あの世界の「レベル」とは、才能ある人が数年がかりで1つ伸ばすようなものらしいんですけどね。
主人公補正しゅごい。
ライトノベルの「レベル5」と言えば
『ダンまち』作中世界のレベル5と言うと、「世界最高峰の仲間入り」くらいですが、ライトノベル業界の別世界には、偉大な「レベル5」が存在します。
『とある魔術の禁書目録』シリーズに登場する、御坂美琴や一方通行といった、スピンオフの主人公たちです。
禁書目録は、新約の2巻くらいまで読んで脱落しているので、今はどうなっているのか全然把握していないのですけれど……。
好感を持って活躍を追いかけているベル・クラネルが、別作品のスーパースターたちと(ものさしが全然違うとはいえ)同じ「レベル」に到達したことが、なんだか無性に嬉しいのでした。
おわりに
『ダンまち』に話を戻せば、ベルがあと1つレベルを上げてレベル6に到達してしまえば、
- 圧倒的強者であったはずのヒロイン、アイズと同レベルになる
- 作中世界において、唯一のレベル7に続く、「同率2位」になる
という、限りなく「あがり」に近い状況になってしまいます。
そして、通常なら頭打ちになるはずの成長が、ベルの場合は主人公補正で止まらない。
これは、物語自体の終わりもちらほら見えてきましたね。
とんでもない勢いで成長する割に、成長以上の過酷な環境に放り込まれて酷い目に遭うのがベル君です。
あと何年、本作の展開が続くのか分かりませんが、綺麗な結末までの完走を期待しています。
(今井士郎)
最近、『ソード・オラトリア』も読み始めました。
こっちも面白いですね。
現在は7巻です。仕事とゲームと飲みの合間に、のんびり読み進めますよ。
*1:イシュタル・ファミリアとか。