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ボンクラ技術者の考える AWS Summit Tokyo(ほかIT展示会)の回り方

AWS Summit Tokyoお疲れ様でした

2023年4月20日(木)・21日(金)は、AWS Summit Tokyoでしたね。

コロナの影響でオンライン開催となっていたイベントが、数年ぶりにオフライン開催となったということで、私も参加してきました。

幕張メッセに連日通って、割とヘトヘトでした。
……なんて書き始めて、2回目の週末になってしまいましたが。

現地での貴重な自由観覧時間、なんとか有意義に各ブースを回ろうとしたのですが、事前に計画することもなく、2~3時間くらいしか観覧できなかったので、網羅的に見て回るのも不可能でした。

技術的に、業務的に興味がある展示を把握しているならば、それらを優先して見ていけば良かったのですが、私のような無計画ボンクラ技術者には、「そこまでの興味もリサーチ力もないよ……」というのが本音です。

そこで今回は、IT展示会でどの展示ブースを見に行けばいいかよく分からずに時間をもてあます、私のようなボンクラ技術者の皆様向けに、私なりの、「いきあたりばったりで観覧先の展示ブースを選択していく基準」を提案したいと思います。

なお、今回の記事は展示ブースのみ対象としており、講演コンテンツは対象外とします。ご了承下さい。

行き当たりばったりの観覧ブース選び

興味があるところを回る

自分の興味が明確にあって、回るのに適切な時間もあるのであれば、興味があるところから回っていくのが良いに決まっています。
しかし、今回は「興味だけではブースを選べない」方向けの記事なので、この観点はほぼスルーします。

今回のAWS Summit Tokyoでは、AWS社の機械学習関連の展示にあった

画像解析によって、「きのこ」と「たけのこ」を選別するデバイス とか

振動を検知して光る某ヒーロー風ベルト

辺りが、仕事とはなーんにも関係なくて面白かったですね。

仕事上の要求で回る

「知的興味のためにまわる」のに比べて意識は低くなりますが、仕事に関連する展示会に行ったなら一番大事な観点かもしれません。

自社の展示を回る

自社の展示があるなら、まずは見てみると良いでしょう。

自社の展示している商材や、展示における商材の見せ方について、熟知しているならこの段階は不要です。
でも、この記事の想定読者になるような皆様は、そこまで勤勉に自社のことを把握していないのでは。

  • 展示のうち、自分の知っている情報はどれなのか
  • 自分の知らない情報は展示されているのか
    • 知ったら役に立ちそうか、そうでもないか
    • 役に立つ場合、そういった情報を知るには社内情報にどのようにアクセスすれば良いのか
  • 自分が思う優先度の高い情報が、展示に反映されているのか
  • 自分の思う優先度と食い違う展示になっているとき、その理由はなんなのか
    • 展示コンテンツの選定者がボンクラだったのか
    • 自分の考える優先度が不適当だったのか
    • 自分の考える優先度の高い情報は、企業秘密や他社差別化の観点で展示に向いていなかったのか etc……

こんな観点で見てみてはいかがでしょうか。

良い感じに自社展示を確認したら、それを「ものさし」に活用しながら、他社展示も見てみましょう。

取引先や競合他社の展示を回る

頭の中に、自社の展示という「ものさし」が準備できたら、「関係する他社」の展示を見に行ってみましょう。

  • 自社製品と類似しているなら、どこに差異があるのか。
    • 総合して劣っているか、勝っているか
    • 個別ポイントやお客様ニーズのパターンで比較した場合に、弱点はないか(これで「自社製品があらゆる点で負けている」と結論付けざるを得ないときの辛さと言ったら)
    • 見た目はどう違って、どちらが好みか
  • 自社製品と組み合わせて提案することはできないか
  • 次に関係者と会った時に、「あれ、凄く良いっスね!」と褒める材料にできるものはないか

AWSサミットでも、「手厚いサポート!」や「運用を自動化!」、「圧倒的な案件実績に裏打ちされた構築能力!」を謳う展示があふれていました。
それぞれにどのような差異があるのか、それとも展示を見ただけでは差異に気付けないレベルでコモディティ化しているのか、といったポイントは重要な情報です。

「ものさし」として自社を使うことをご提案していましたが、もちろん他社同士を比較するのも大いにアリです。

ノベルティで回る

ここまで見ても時間が余ってしまった、もう興味がある展示なんてないが、定時まで時間を潰さない訳にもいかない、となってしまったら、仕方がないので最も意識が低い観点でブース選びをしましょう。

どんなノベルティ(お土産物)を渡してくれるのか。
欲しいノベルティを配っているブースを見に行きましょう。

名刺の個人情報を引き替えに*1、高価でもせいぜい数百円のノベルティをかき集めるのです。

全く別イベントでもらった、大塚商会のアイススプーンは、今も夏場にありがたく使っています。

今回は、お菓子はもらいましたが、ボールペンはもらいませんでした。
一時にくらべて、ノベルティが多様化しているのでしょうか?

持っているAWS資格に応じてステッカーのもらえる認定者ラウンジも、「ノベルティ目当て」で立ち寄ったところですね。

アンケートに回答するとメダルがもらえて、ガチャガチャでアマゾンギフト券が当たるとか(私はハイチュウでした)、

展示会を見たお客さんのうち、各回一人にアマゾンギフト券が当たるとか(私は当たりませんでした)、

ちょっと不健全に射幸心を煽るノベルティは、気になりますね。
……良いのか?
次回に向けて、ちょっと提言してみましょうか……。

そもそも、ノベルティとして金券を配るのって、ちょっと卑怯な気もするのですが。

終わりに

ここまで読んだあなたは、展示会の回るべき時間いっぱい、なんとか時間を潰すことができるはずです。
これを参考にしても「行きたい展示なんか、全くないんだけど」という人は、死んでる好奇心を復活させるか、自分の中の「この情報は大事だ/有効だ」というハードルをがくーんと下げる努力をした方が良いです。

では、私と同じボンクラ技術者の皆様、良い展示会ライフを!
(今井士郎)

*1:今回のAWS Summit Tokyoは、主催者準備のバーコードリーダーでQRコードを読ませるだけだった場合、「1回きりのお礼メール」しか送らないルールだったっぽいですが。