『ゴジラ -1.0』を観てきました
本日11/3公開の、『ゴジラ -1.0(マイナスワン)』を観てきました。
大傑作『シン・ゴジラ』の次作となる『ゴジラ』映画。
悪名高き『ユア・ストーリー』の監督である山崎貴監督作品であると言うことで、警戒感バチバチの人も多かったようですが、私は相当に面白かったです。
面白かったという試写会感想ポストをいくつか見た影響もあって観に行ったのですが、なるほど、納得の出来でした。
ゴジラは強くて恐くて格好良くて、登場人物たちはゴジラと対峙させられながら、必死に生きていました。
本作品のオススメポイント
『人間』を狙うゴジラ
私は昭和・平成ゴジラに造詣が深い訳ではないのですが、ゴジラって、「人食い」の印象はありませんでした。
ゴジラが的にするのは巨大怪獣や施設や兵器で、個々の『人間』を狙っている印象ってなかったんですよね。
ところが、本作のゴジラは、人を食います。
なんかいきなりジュラシックパークが始まります。
多分、インドミナス・レックスよりちょっと強い。
ジュラシックパーク大好きな私を刺しに来ている、と感じました。
ゴジラの初登場シーンは、恐くてとても良かったです。
『シン・ゴジラ』のゴジラ、特に最終形態は、高層ビルと肩を並べる超越的サイズですが、『ゴジラ -1.0』のゴジラは、最後まで「恐ろしい生物」の規格に収まるものでした。
これが、「怪物」としてのリアリティがあって面白い。
それに、宇宙人の技術力もSFスーパー技術力も借りないで、「リアル20世紀の技術力」でなんとか止めないと行けないゴジラなら、このくらいの強さにとどまってくれないとね。
(私としては)『タイタニック』以来、映画で見かけるようになった「落下への恐怖」という描写も随所にありました。
危険への解像度やリアリティが高くて素敵でしたね。
ここまで書くと本作のゴジラは弱いようですが、そして正直、歴代ゴジラよりは性能控えめになっている感はあるのですが、絶対的破壊者としての見せ場は、本作もばっちりですよ。格好いいですよ。恐いですよ。
メンタル不調描写の説得力
主人公である敷島(人類最強の巨人狩りではない)は、特攻隊配属からの死に損ないです。
仲間の犠牲の中で生き抜いてきた後悔を抱えながら、なんとか生きています。
そして、その後悔に直面すると、気持ちがポキりと折れて行動不能になったりします。
メンタルが不全になって、心と体がうまくつながらなくなって、呼吸するのがやっとのような状況になる描写に、私は強い説得力を感じました。
映画映えする描写は、他にあるように思います。それでもリアリティを選択してあの描写に至った度胸には、敬意を表します。
リアリティのあるメンタルと言えば、敷島が養う孤児、アキコの泣き出すシーンにも、私は強いリアリティを感じました。
幼児って、顔から泣き始めません? それが、全身に伝播していく。
あんまりフィクションでは見ない、顔起点でクゥクゥ泣いている描写、私はグッときました。
艦これ提督なら「おおっ!?」と思わざるを得ない出演兵器
本作の舞台は終戦直前から数年後まで、ボロボロな日本です。
つまり、1945年のレトロ兵器の活躍が見られます。
アナログ稼働の泥臭い兵器が活躍しますよー。
引退済みとはいえ、艦これ提督としては反応せざるを得ないラインナップです。
高雄は残念でしたが、主砲を撃つ格好良かったですし、直後のシーンで敷島の見せた機銃掃射も、かなり格好良かったですよ。
そして主人公機。
幻の、とあるプッシャー型*1戦闘機。
「上位ランカーの提督に配られたという噂の奴だ!?」と興奮してしまいました。
PixivやXに、ゴジラと艦娘の共演イラストがアップされるのが楽しみです。
終わりに
今回はネタバレ回避で、このくらいで記事を締めようと思います。
とにかく、本作は面白かったです。
五つ星評価で、星五つ付けたい感じの出来でしたよ。
これから見る人が増えて評価が定まってくると思いますが、私の目が節穴か否かは、君の目で確かめてくれ!
(今井士郎)