ついに公開! 『ガールズ&パンツァー最終章 第四話』
『ガールズ&パンツァー最終章 第四話』が、去る10月6日、ついに公開されました。
- 前作である最終章第三話公開(2021年3月)からは2年半
- アニメ1作目開始(2012年10月)からは11年
- 最終章第一話が公開(2017年9月)されてからは6年
経過しての公開となりました。
早速観てきたので、今回はその感想記事です。
桃ちゃんが大学に行けずマゴついている間に*1、最終章開始当時の小学6年生が、大学受験生になってしまいましたよ……。
数年おきの新作発表に、視聴者として少し息切れしているところがあるなぁ、と第三話あたりでは感じていたのですが、第四話は改めて視聴者の目と耳に快感を流し込む新しい表現に挑戦しており、かなり面白かったです。
私と同じような「うーん、そろそろガルパンを追うのも疲れたかな……?」くらいに迷っているファンの方がいるならば、劇場で観ておくのを強くオススメします。
ガルパンの魅力は、なんと言っても「音」ですからね。
劇場で観ておくことに、とても価値のある作品ですよ。
第四話の展開 あっさり感想
継続高校との戦車戦の序盤、前回第三話ラストでは、作品主人公にして大洗女子のエース「あんこうチーム」が脱落しました。
第四話は、当然に残存戦力で戦うことになります。「あの脱落は誤審だった」といった奇跡は起こりません。
新参のあのチームや下級生のあのチームが大活躍しつつ、逆転勝利を目指していきます。
余談ですが、最近は自動車部チーム・レオポンさんチームが好きです。ツナギ+タンクトップの魅力的なイラストが、ときたま流れてくるんですよね。
絶対的エースを欠いた大洗の指揮系統の遷移は、試合の見どころの一つです。
軍神・西住 みほ、カリスマ生徒会長・角谷 杏。
墜ちていく英雄の穴を、誰が如何に埋めるのか。
わくわくです。
ちゃんと勉強していない視聴者なので「シルエットで戦車を見分ける」ことがあまりできておらず、継続高校の戦車はひと目見ても「これは誰の、どれ!?」となってしまうところはあったのですが、それでも試合展開は終始面白かったです。
一番の見どころは、「滑落砲撃戦」だと思う
ここはもう、ネタバレとは責めずに許して欲しいところなのですが、本作ではとてもとても長い尺を使って、スキー場的な坂を滑り落ちながらの砲撃戦が繰り広げられます。
滑る戦車。切れない履帯。怪我しない搭乗者*2。跳ねる戦車。ひっくり返る戦車。ドリフトする戦車。切れない履帯。
これがもう、ガルパンシリーズの視聴体験としてもひたすら新しく、楽しい。
何が起きているか理解できていない描写もありそうなのですが、スピーディで刺激的で、視聴者を仕留めようという製作者の気概を強く強く感じられるシーンでした。
なお、自分の話として感情移入して観ていると、あの状況では「生きて滑り降りる」ので精一杯です。
時にはぐるぐるひっくり返りながらも
- 装填して
- 照準して
- 発砲して
- 仲間を守る
を続ける戦車女子は化物か。
砲撃が装甲を抜けないことに対して「さすが元祖怪物!」とレオポンさんが驚嘆するシーンがありましたが、私に言わせれば君たちは全員怪物だよ。
戦車道の試合観戦者として素直に楽しく2試合を観させてもらいましたし、「湖」を擁する学園「艦」という存在にも笑わせてもらいましたし、いいハッタリの効いたいいエンタメだと思います。
満喫しました。
ガルパン最終4話に感じた声優事情
これだけ歴史の長い作品だと、出演者のキャリアも気になっていますよね。
10年は、旬の声優が入れ替わるには充分過ぎる年月です。
他作品ではめっきり名前を見なくなった方も居ますし……。
元カノが、とある出演声優の元同級生だと言っていたため、その方には謎の親近感を感じていたりします。
楽しく驚きを感じた出演者は、継続高校のスナイパー、ヨウコ役を演じた若山詩音さんでしたね。
ビルドダイバーズリライズから「良い声の声優さんだな」と気にしていましたが、最近はダイナゼノン・リコリコ・好きメガと、すっかり売れっ子声優になってしまいました。
あの人の声を聞いていると、耳が幸せなんですよね。
若山さんが勢いを増してきたのは、第三話よりも後な気がしますが、いつ内定されていたんでしょうね?
声優事情ではありませんが、劇場版で名前だけ搭乗していた、聖グロの「バニラ」「クランベリー」が登場したのは、楽しい驚きでした。
もう一人の驚きは、うさぎさんチーム大野あや役の秋奈さんでした。
先日放送開始した、『ウマ娘プリティダービー season 3』で、サプライズ登場したライバルキャラ、ドゥラメンテとしてアサインされていて。
うさぎさんチームのラジオでお名前は存じていたので、「今になって、そんな大役を射止める人だったの!?」「年齢を調べたら、まだ27歳なの!? TVシリーズ当時10代だったの!?」と、びっくりしました。
芸能の世界では、エラい若い人も活躍しているものなのですね……。
最後に
結局、私の言いたいことはあのフレーズに集約されますね。
ちょっと息切れしてるかもしれないガルパンおじさんにも、最終章~い四話、オススメです。
(今井士郎)