在宅ワーク中。物流の充実に感謝
先般からの新型コロナ騒動で、勤務先はテレワークが原則になりました。体がなまってしまうことや、プライベート空間で仕事のモチベーションを上げないといけないことを大変に感じていますが、なんとかやっています。
自宅の貯蔵能力の関係から、2日に1回程度は食料品の買い物にでていますが、スーパーやドラッグストアの小売店が機能していることは、ものすごくありがたいですね。
紙製品等、需要(風評含む)の爆発で品薄になる製品が出ているとはいえ、原則的にはモノが並んでいます。生存に不便や危険を感じることはなく生活できています。
本当は恐いB to C
コロナ禍の中、感染しない最善の方法は、感染者と接触しないことです。
実際は誰が感染者か分かりませんから、自分含めて全員がウイルスを持っていると考えて行動するのが妥当です。
……と言って引きこもらせてもらえるのは、テレワークできるデスクワーク業務であるから。
小売りや宅配といった客商売の人たちは、「自分含めて全員がウイルスを持っていると考えて行動する」などと言っていられないでしょう。「今の客も感染者かも」「次の客も感染者かも」などと考えながら仕事をしていたら、メンタルが潰れてしまいます。
買い物をするときは緊張します。自分がウイルスを持っているとして、レジの人にうつしてはいけないと、「聞こえるように、でも小さな声で」と心がけて会話しています。
話す時も、気持ち間合いを空けて。
思い出される東日本震災
最近思い出すのは、東日本震災時のコンビニです。
東日本大震災の際、私は東京の職場で被災しました。
帰宅困難者になり、会社に泊まり込み。
オフィスで雑魚寝している深夜、近くを歩いてみました。
するとコンビニが開店していたんですよね。明るくて、食料品と電池だけは空になっていたものの、普通に営業していて。
あまつさえ「おでん上がりました」と商品の補充までしていて。
「日常」が続いていることにほっとしました。
一方で、「この人たちも被災者なのに。バイトじゃないのか」「助かるけど、酷だなぁ」とも感じ、胸が痛みました。
できることはささやかな買い物と、「お疲れ様です。助かります」という声かけだけでしたけどね。
最前線に感謝を
医師、看護師といった医療従事者は、コロナ禍における最前線です。感染者と接触し、感染リスクがある中でお仕事をしています。
しかし、不特定多数の相手をする小売りのお仕事も、今はコロナ禍の最前線と言えるでしょう。
医療従事者の方はまだしも、小売りでお仕事を始める人が「感染症という災害の中で最前線になる」と覚悟を固めるとは思えません。いきなり前線に放り込まれた状況です。
頭が下がる思いです。
アパホテルの感染者受け入れする人達もですね。小売りの方々以上の「最前線」になるわけですから、大変です。
私たちにできることは、彼ら/彼女らに迷惑をかけないこと。買い物以外でも人との接触を最小限に抑えることで、感染リスクを上げないこと。時には感謝を伝えること。
苦労している前線の方にも届く形で、政府にはお金を配って欲しいところです。
「残業代が増えたんだから収入アップだね」「なら、コロナ禍による被害はなかったね」などと言わずに。
(今井士郎)